シャルロットの由来とは - 洋菓子・和菓子 - 専門家プロファイル

塚本 有紀
フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
大阪府
料理講師

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対象:料理・クッキング

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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シャルロットの由来とは

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今月のお菓子講座ではカシスと白桃のムースを組み合わせて、シャルロットを作りました。

お菓子作りのお好きな方なら、「シャルロット」というケーキをご存知でしょう。

シャルロットは18世紀にイギリスのお菓子をもとに考案されました。バターに浸した食パンのスライスをシャルロット型(少し口の広がった型)に貼り付け、りんごのコンポートを詰め、湯煎にかけて焼いたデザートのことです。温かい状態で頂きます。( どっしり重たいのですが、コクがあっておいしく、私は結構好きです。)

もとはイギリスのお菓子ということで、英国王ジョージ3世妃シャーロットの名前を冠してシャルロット(シャーロットのフランス語読み)と名付けられたそうです。 これをアントナン・カレーム(19世紀初頭のパリの料理人)が、軽くするために、食パンをビスキュイ・キュイエールに、コンポートをバヴァロワに変えました。冷製のパリ風のシャルロットの誕生です。

その後当時ロシア風がとても流行っていたため、ロシア風シャルロットcharlotte russeと名前が変わり、一世を風靡。これが私たちの知るシャルロットの原型です。

ちなみに料理でも野菜や魚を使ったものがありますが、こちらはシャルロット型を使って焼いたものです。


蓋となるビスキュイを上に乗せますが、結構クラシックなイメージになり過ぎるので、今回は果物に変えました。ムースの位置よりもビスキュイが少し高くなるように作ります。ビスキュイのはフランボワーズのパウダーを使って、少し赤い色を入れて見ました。

旬の白桃をコンポートにして、ムースに入れます。独特の酸味と渋みのあるカシスと優しい味わいの白桃のムースはとてもよく合うと思います。

たくさんのフランボワーズ、ブルーベリー、いちご、白桃で飾りました。上にはイチゴのパウダーを使い、淡い色と味をだしたマカロンを。

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