今日は日経新聞1面『日本の資金 ユーロ離れ』からの音読感想文です。
今日の内容
日本の投資マネーのユーロ建て資産圧縮が進んでいる。
・公募投資信託は今年上半期中で約2兆1200億円・37%減
外貨建てに占める比率は20%⇒13%に低下
・『グローバルソブリンオープン』は昨年末の42%から2010年7月8日には25%に
減らしている
・三菱UFJ投信は6月にギリシャ国債をすべて売却〈70億~80億円〉
・生命保険や年金基金
1~3月だけで約3600億円、3%減
ユーロ建て資産に投資されていた資産はアメリカ、カナダ、オーストラリアなどに振り向けられている
今日の感想文
今日は『グローバルソブリン』に注目してみます。
ユーロ離れの流れの中、『グローバルソブリン』はアメリカ国債の保有比率を昨年末から9.4%増やし、28%としました。
あと昨年12月から国債組入比率が上昇している国をみてみると
日本は 5.6% ⇒ 8.1%、
カナダは7.1% ⇒ 10.7%
オーストラリア 6.6% ⇒ 10.6%
となっています。
分かりやすい日本についてさらにみていくと2008年12月はリーマンショックの影響で『グローバルソブリン』は円資産組入比率を17.6%まで引き上げたこともありました。
因みに、この時も急激に円が上昇【円高】していた時で、債券要因から発生している収益を為替要因で打ち消されていた時で日本人にとっては最悪~な時期でした。
現在の状況も見てみると、過去一年間では債券要因では5.8%でプラスだったのですが、為替要因で12.4%のマイナスになってしまっているので、日本人にとってはトータルでは6.6%のマイナスという結果になっています。
このように投資信託は状況に応じてファンドの判断で組み入れ比率も変えて運用している商品なんだということと同時に、円高に動くか円安に動くかによっても投資信託の価格変動に大きな影響があることも知っておいていただきたいです。
今日のような記事は1週間もすると〈もっと、短いかもしれませんが〉、違った動きになるということは度々あります。
投資信託購入を検討されている方も、もう購入しちゃっている方も今日のような記事の動きがあることを理解して勉強材料にしていただきたいと思います。