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閲覧数順 2024年04月26日更新

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採用広告にちょっと書いた一言への反応

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 以前、ある会社で社員募集をしたときのお話です。

 

 車を使って客先を巡回する仕事でしたが、今まで普通に出していた採用広告の片隅に一言、「車の運転が好きな人に向いた仕事です」と書いたところ、これが思いのほか反響があり、希望要件に近い候補者がたくさん集まったのだそうです。

 応募書類には、ここに言及したアピールが多く書かれていて、担当者は「試しに書いてみて良かった」と言っていました。

 

 少し考えてみると、車で客先を回る仕事であれば、“安全運転”、“道を覚える”といった能力が重要になってきますが、「運転が好きな人」というくくりに合致する人であれば、たぶん運転自体が得意で、事故は少なく、道を覚えるのも早く、仕事上のメリットは大きいはずです。

 これをただ、「運転免許要」とか「車が運転できる人」というだけでは、ただ仕事のためだと割り切って、運転が得意でない人や下手な人が含まれてくるかもしれません。「運転が好きな人」と言った方が、入社してほしい人の表現としては、確かに合っている感じがします。

 このように、どんな言葉を使ってどんな表現をするかによって、相手の捉え方が大きく変わることがあります。

 

 少し話はそれますが、日本語というのは、他の国の言葉に比べても、語彙がとても多い言語だそうです。

 例えばフランス語であれば、1000語の単語を覚えると、日常会話の約83パーセントが理解できるそうですが、日本語の場合は、単語を1000語覚えても、日常会話の60パーセントほどしか理解できないとのことです。

 各国語の90%以上を理解しようとすると、フランス語なら約2000語、英語なら3000語、ドイツ語なら約5000語ですが、日本語は10000語が必要と言われているそうです。

 

 確かに英語の“I”を日本語で表現すれば、私、俺、僕、うち、・・・。まだまだたくさんあります。他国語に正確に訳すことができない日本語がいくつもあるという話も聞いたことがあります。

 

 このように、日本語は同じようなことを言おうとしたとき、少しずつ違うニュアンスを表現できる語彙がたくさんあります。これは、細かな感情、感覚の違いを、表現することに優れた言語だといえます。

 

 日本人は、この日本語を使う環境の中にいるためか、様々な言葉の表現にわりと敏感な感じがします。ちょっとしたニュアンスの違いを感じ取って反応します。前述の採用広告の話も、そんな部分があるように思います。

 

 グローバル化の中で、外国語を学ぶ人が増えています。国を越えて、より多くの人と直接コミュニケーションをとるためには、外国語を身につけることが必要不可欠です。

 その一方、多様な表現ができるのは、日本語ならではの特徴であり、他の言語より優れているとも言えます。また、学ぶには難解な言語だと言われる日本語を、母国語として初めから話せることは、メリットでもあります。

 

 特に、自分たちの想いや考えをアピールしなければならないとき、気持ちを純粋に表現したいとき、日本語だけに許された豊富な語彙を駆使すれば、さらに良いコミュニケーションが取れていくはずです。母国語の良さ、大切さも、あらためて見直す必要があるのではないでしょうか。

 

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