会社によって意外に違う「コミュニケーション能力」のニュアンス - 人材採用全般 - 専門家プロファイル

ユニティ・サポート 代表
東京都
経営コンサルタント
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:人材採用

中井 雅祥
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
中井 雅祥
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

会社によって意外に違う「コミュニケーション能力」のニュアンス

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 人材採用
  3. 人材採用全般
社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み

 今までいろいろな会社で新卒採用、中途採用に関わる機会がありましたが、その人材要件として「コミュニケーション能力」というのは、ほぼすべての会社で高い優先順位で挙がります。

 

 ただ、この「コミュニケーション能力」の中身をくわしく聞いていくと、会社ごとに持っているニュアンスは、思った以上に違いがあります。

 

 ある会社では、必ずしも自分たちに接触されることを歓迎しない相手に対して、とにかくよく話を聞いて、相手の立場をしっかり受けとめるような粘り強いコミュニケーションが重要だそうで、一般的な営業職やサービス業に要求されることが多い、ハキハキした応対や、受け答えの反応の良さというたぐいのコミュニケーション能力とは、少し違うのだそうです。

 

 また、別の会社では、接し方、振る舞い、態度といったところがコミュニケーションの内容よりも重要で、とにかく人なつっこく接して、相手の懐に入って行くようなコミュニケーションの取り方が望ましいということでした。

 

 どんな会社でも、「コミュニケーション能力」が要求されることは、応募者も当然わかっている訳ですが、この捉え方を面接などから見ていると、会社の思惑とは少々食い違っていることが多いという気がします。

 

 特に新卒の学生さんなどは、「コミュニケーション能力」を、“自己表現力”、“アピール力”、“冗舌”、“話し好き”といったことと混同しているように感じることが多々あります。

 これは、厳しい就職活動状況もあって、自分の思いをいかに相手に伝えるか、いかに自己アピールをするかが強調されているせいがあるように思います。

 

 20~40代のビジネスパーソンを対象にしたある調査によると、「雑談力」に自信がないと答えた人が、新入社員レベルでは7割に及んだそうです。そもそも話すということ自体が苦手な傾向なので、その弱点をカバーしようとするあまりに、話す力ばかりに意識が集中してしまう部分もあるのでしょう。

 聴く力よりも話す力の方に重点を置かれ、そういう指導や訓練を受ける頻度が多いのではないかと思います。

 

 ただ、先に述べたように、「コミュニケーション能力」のニュアンスは、会社によって結構違いがあります。にこやかにハキハキ話せれば、誰にでも良い印象を与えることは間違いないですが、それぞれの会社で望ましいと考えているコミュニケーションスタイルは、必ずしもこういう形ばかりではありません。

 

 実際の仕事上のコミュニケーションは、相互理解、共感、信頼関係作りといったフレンドリーなものから、対決、自己主張、クレーム対応といった厳しい局面のものまで様々で、それぞれの場面の状況によって異なってきます。

 「コミュニケーション能力」に対する、会社ごとのニュアンスの違いというのは、どんな場面に向き合うことが多いかというような、仕事内容の違いから出てきているのだろうと思います。

 

 こうやって見ると、相手が望んでいるコミュニケーションスタイルを考えて行けば、「コミュニケーション能力」に自信がないと思っている人でも、意外に活かせる力が見えてくるように思います。

 

 自分のコミュニケーションスタイルを、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 経営コンサルタント)
ユニティ・サポート 代表

組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。

03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

このコラムに類似したコラム

採用広告にちょっと書いた一言への反応 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2018/08/21 08:00)

同じような話なのに、相手の表情がまったく違った二つの場面を見て 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2017/04/25 08:00)

ある会社の「怒鳴る部長」は、結局感情だけだった 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2015/05/12 08:00)

「周りが見えなくなる人」って本当に多いのか? 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2014/04/29 07:00)

就活面接を突破する必要な能力1位(背景にグローバル人材育成) 田原 洋樹 - 人材育成コンサルタント(2012/07/16 19:40)