国税庁より、「平成25年事務年度のける相続税の調査状況について」が公表されました。
それによりますと、全体の実地調査の件数は11,909件(前年比97.5%)、申告漏れ等の非違があった件数は9,809件(98.5%)、申告漏れ課税価格は3,087億円(同92.2%)と減少しています。
しかし、海外事案に限っては、753件(同104.4%)の実地調査が行われ、そのうち、海外資産に係る申告漏れ等の非違件数が124件(同109.7%)、申告漏れ課税価格は163億円(同620.0%)となっています。
昨年より国外財産調書制度ができ、相続税調査において、海外事案はさらに注視されることになるでしょう。
ちなみに、課税漏れが多い資産TPO3は、現預金、土地、有価証券とここ数年変わっていません。
これから贈与も増えてくると思われますが、特に名義預金などは要注意です。
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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