- 平岡 美香
- フードコンサルティング株式会社 マーケティングアドバイザー
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:飲食店経営
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
少子高齢化の逆風をはねのけ拡大するコンビニエンスストア。国内市場
の飽和状態の目安と言われた5万店を昨年秋に突破し、2013年度の市場
規模はスーパーの約13兆円に迫る10兆円に達する見通しです。
売上の6割強を占める食品は、外食に打撃を与えています。コンビニは、
その高い購買力を活かして、高品質な惣菜を割安な価格で提供し、外食
市場を侵食しています。
例えば、ファミリーマートがプレミアムチキンを発売した昨年10月以降、
ケンタッキー・フライド・チキンは既存店売上高が前年割れし、松屋フーズ
も2013年4~6月期は最終赤字となりました。
コンビニ国内店舗数の約5万店は郵便局の倍で、今なお大手3社だけで
今期4,000店近い出店を計画しています。
コンビニの店内は狭いため、売れない商品は売場から直にはじき出されます。
だからこそ納入メーカー側も真剣に商品開発に知恵を絞るのです。このような
緊張感が利用者の消費意欲を刺激し、売上拡大を後押ししています。
コンビニ各社は、さらなる売上拡大に向けて様々な戦略を打ってきています。
例えば、プライベートブランドの強化に乗り出し、セブンイレブンは「セブンプレ
ミアム」、ローソンは「ローソンセレクト」、ファミリーマートは「ファミリーマートコレク
ション」を展開していますが、更にお菓子やデザート、惣菜、野菜など幅広いPB
商品を揃え、品質向上や品揃えで差別化を図り利用客を増やしているのです。
ローソンは、ブラジル産の希少なコーヒー豆「イエローブルボン」を全量使った
コーヒーを数量限定でMサイズ(200ml)180円で販売しています。セブンイレブン
は「セブンカフェ」、ローソンは「まちカフェ」、ファミリーマートは「ファミマカフェ」と
淹れたてコーヒーに注力していますが、これはコーヒーには習慣性があり、
コーヒー市場に食い込むことは、利用頻度を高める効果が期待できるから
なのです。
また、今までコンビニ店内には「おでんと揚げ物」といった2大商品の強烈な
匂いが充満していましたが、淹れたてコーヒーを販売したことで店内外に良い
香りが満ち、イメージアップや来店にいざなう販促効果も果たしているようです。
<弊社メールマガジンより抜粋>
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