- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
アルザスの玉ねぎのタルト Tarte a l'oignons
2月2日(土)
冬の簡単フランス料理講座にて
寒い冬の・・・と想定してメニューを組みました。
だからアミューズには同じくアルザスの冬の飲み物、ヴァン・ショーvin chaudを用意したのです。
ヴァン・ショーは、赤ワインにスパイスや柑橘類、砂糖を入れて作ったホットワインで、身体ががほかほかと温まります。寒いアルザスのクリスマスマーケットのそぞろ歩きには欠かせません。
ところが気温は16℃と、春の陽気! 暖かすぎて、ちょっと気分がでません・・・。
気を取り直し、アルザスの玉ねぎタルトを作ります。
冬の簡単な前菜にぴったりの料理です。アルザスに行けば、シャルキュトリー(豚肉加工総菜店)に並びます。甘くて、とてもおいしいのです。
大量のたまねぎにゆっくりと火を入れます。
空焼きしたブリゼ生地に、玉ねぎを敷き、流し込み生地を流し・・
オーヴンで20分。
もう少し焼き色を付けたいところですが、うちのデッキオーヴンはこの手の作業が苦手(むやみに焼くと、生地に’す’が入ってしまうので、この辺りで止めます)。コンベクションで焼けばよかった・・と思いつつ、完成です。
プチトマト、セロリ、赤玉ねぎのピクルスを添えて。
レンズ豆とベーコンの簡単煮込み
家庭でもビストロでも、レンズ豆とベーコンやソーセージとの煮込みは永遠の定番です。
「簡単フランス料理」講座では、フォンを使わない料理にすることを決めているので、今回は水で煮ています。でもベーコン類(実は豚肉とソーセージ2種も足しているので)のおかげで十分すぎるほど十分に「出し」はでています。
そして本当はこんな風に、小体に盛ってはいけないのです。
素朴で、実直な料理です。もりもり食べるために、どかん!と盛るべきなのです。
この料理のおいしさに一役買っているのが、やはりル・ピュイle Puy産の緑レンズ豆。オーヴェルニュ地方の特産品で、AOP(原産地名称保護)が付いています。
皮が薄く繊細で、上品な味わい。やっぱりレンズ豆の中で一番上等だと思います。
しかし緑レンズ豆というわりには、緑というより、茶色っぽいというか、くすんでいるというか・・・とずっと思っていました。
でも今回箱に描かれた生のレンズ豆の絵を見て、はじめてそれが本当に緑色だったのだと気づきました。
いつかオーヴェルニュの畑で生の緑レンズ豆のなる様を見てみたいものです。
あるいはこの乾燥の豆を植えたら、緑レンズ豆を見ることができるのかも!?
さてデザートはレモンのクリームといちごをはさんだサブレです。
マラ・デ・ボワ種のいちごのアイスクリームを添えて
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