小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「なぜ「人と接する仕事がやりたい」と言うのか」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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なぜ「人と接する仕事がやりたい」と言うのか

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2012-12-03 08:00

  採用面接などで「どんな仕事にやりがいを感じるか」「どんな時に仕事の喜びを感じるか」という質問をすると、「人から感謝される」「人の役に立っている」「有難うと言ってもらえる」といった答えを聞くことが、特に最近多くなったと感じます。たぶん震災などがあって、自衛隊の方々やボランティアの方々が被災者と向き合う様子なども、そんな気持ちが増している一つの要因になっているように思います。

 

  ある会社の人事部門の女性が「以前担当していた採用活動に関われなくなって、前向きな気持ちで人と接することが少なくなった。やっぱり相手の反応が直接感じられる採用活動に関わりたい!」と言っていましたが、これも同じような感覚かもしれません。

 

  私自身の仕事も、基本は人と接する仕事ですが、例えば研修などの方が直接相手の反応がわかるし、「参考になりました!」とか「良かったです!」なんて声をかけてもらえることもあるので、それについては確かにやりがいを感じます。

  ついでに言えば「今日の研修はダメだった」などと面と向かって厳しく言われることはほとんどないですし、自己満足してしまえばそれで気分よく終わってしまうという甘い面もあります。

 

  世の中の多くの仕事は、どちらかといえば相手の反応が直接わかることは少ないと思います。メーカーであればあくまで製品を通しての反応ですし、サービス提供だって直接的なものばかりではありません。

 

  前述の「採用活動がやりたい女性」に私がアドバイスしたのは、「相手の反応を知る努力をすれば、どんな仕事でも相手の反応は感じられる」ということです。メーカーの人だって、市場調査をしたり、アンケートをしたり、モニター調査をしたり、ユーザーの反応を知ろうという取り組みをたくさんします。「人事の仕事に対する社員の反応がわからない」なら「自分から聞きに行けばよい」のです。こんな話をしたら、ちょっとは納得してくれたようです。

 

   もう一つ言えば、やっぱり「直接」「その場で」「褒められる」のはうれしいし、やる気につながるということです。だから「人から感謝されて有難うと言ってもらいたい」のです。マネジメントをする側の人がこんなことを工夫すると、直接的な反応ばかりにこだわる必要が無くなってくるのではないかと思います。


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