小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「“伝える”ということ(2)−難しさ」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

“伝える”ということ(2)−難しさ

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2007-08-13 00:00
 前回伝えることの重要性について書きました。私自身は出来る限り伝えられることは伝えるという姿勢でいたことも述べましたが、実際は難しいことがあったのも事実です。適切でない理解、無用な心配、あらぬ誤解、何か隠しているのではないかと言う疑いなど。
 しかしこれらがなぜ起こるのかを考えてみると、情報を受け止めるための前提となる情報をきちんと伝えていないためということに気づきます。一度嘘をつくと辻褄を合わせるために、更に嘘をつかなければならなくなることに似ています。

 私がかつて在籍していた会社では、一時かなりの業績悪化に見舞われて賞与の大幅削減を説明しなければならなかった時、経営者自身が直接、数字的な背景も含めてありのままの状況を順序だてて話して協力を仰いでいったところ、大半の社員が思いのほか冷静で前向きに対処していたことが印象に残ったという経験があります。話す態度なども含めてきちんと情報を与えると、仮にネガティブな情報であっても受け取る側はたいがい客観的に受け止められるという一例だと思います。
 相手が“受け止められない”原因の多くは伝える側の問題といえます。無用な情報制御や隠蔽、事実と私見の混同、理解を深める姿勢や態度の欠如など。

 伝える難しさの解決も、結局はきちんと伝えるということから始まるのだと思います。
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム