小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「“伝える”ということ(1)−その重要性」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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“伝える”ということ(1)−その重要性

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2007-08-06 00:00
 最近、個人や組織を問わず、隠蔽していた不正や不適切な事柄が発覚し、問題になっていることが多々あります。政治家しかり、官僚しかり、企業しかり。人間の心理として、自分にとって不都合なことはできれば隠しておきたいと考えるのは、ある意味自然なことなのかもしれませんが、結局そのツケは自分たちに回ってくると言うことです。人の“やる気”ということで言えば、自分に関係する情報を知らされていなかったということは非常にマイナスに働き、その内容がネガティブなものであればあるほど、マイナスの度合いは大きくなります。隠蔽体質は“やる気”の喪失につながります。

私は、特に社員という身内の人間に対する情報提供、共有について、個人情報に類するもの以外はすべて知らせても問題ないくらいに思っていて、実際にもその様な姿勢を心がけていましたが、他の方にこのような話をすると、多くの情報を伝えることにはまだまだ慎重な人が多いように思います。そしてその方々は異口同音に“正しく受け止められない”と言います。
この“正しく受け止められない”という言葉には2つの問題が隠されています。“正しく”の定義は何なのか、そして“受け止められない”からどうするのか、の2点です。多くの場合の“正しく”は伝える側の意図に対して肯定的に、反発せず、従順に受け止めることを指し、“受け止められない”から伝えない、もしくはオブラートに包んで曖昧にするなどといったことをします。
 このようなことを積み重ねていると、何か事が起こった時にお互いの信頼関係は一気に崩壊し、人は“やる気”を失います。伝えづらい情報があるのはわかりますが、少なくとも相手が“受け止める”ことができるように、積極的に伝える努力、情報提供をしていくことは“やる気”を出させる上ではとても重要なことだと思います。
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