小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「「あきらめる」の本来の意味は「明らかに見る」だという話」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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「あきらめる」の本来の意味は「明らかに見る」だという話

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2020-09-29 08:16

 以前何となく見ていたテレビ番組での、興味深かった話です。

 

 番組のテーマは依存症で、薬物だけでなくギャンブル、ネット、スマホなど、依存の対象になるものは無数にあって、誰でも何かしらに依存しながら生活しているということでした。

 それが度を越した「依存症」になってしまうのは、「目の前の現実を受け入れられないから」だそうです。過去の実績や影響にすがる、そのための現実逃避をするために何かに依存するのだそうです。

 

 そこで出てきたのが表題の話でした。

 依存から脱却するためには「あきらめる」ということが必要で、「あきらめる」は「明らかにする」「明らかに見る」「つまびらかにする」というのが本来の意味だそうです。決して「途中で投げ出す」という意味ではないということです。

 今の自分を「明らかに見て」、己の限界を知り、そこから新たなステップに進むことができれば、依存症は克服していけるということでした。

 

 私は今まで「あきらめる」は「途中でやめること」だと思っていたので、「あきらめる」は良くないことで、自分は「あきらめない人間」でありたいという気持ちがありました。

 ただ、この話を聞いて、今までの自分が「最後までやり遂げる」という意味であきらめなかったことは、実際にはほんの少ししかなかったように思います。興味がないためにはじめからやろうとしなかった 「あきらめ」か、ちょっと手掛けて面白くないのでやめてしまった「あきらめ」が多かったように思います。

 しかし、「あきらめ」が「明らかに見る」だったとすれば、その時の自分のスキルとメンタルから、「身にならない」と自分のことを客観視した結果だということができます。私は人にも物にもあまり依存しないタイプだと自己評価していますが、それはこんな思考パターンにも理由があるかもしれません。

 

 「あきらめる」という言葉は、ネガティブなニュアンスで使われることが多いですが、「あきらめる」が「明らかに見る」という意味であれば、イメージが大きく変わります。「あきらめが肝心」も「あきらめが悪い」も、感じ方やとらえ方がずいぶん違います。

 

 「あきらめる」というのは決して悪いことではない、人が心の安定を保つためにも必要なことだと知りました。

 

 

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