小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「自分にとって“歯がゆい”人」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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自分にとって“歯がゆい”人

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2008-12-15 00:00
 上司、部下、友人、家族、その他自分の周囲にいる他人を見ていて、「もっとこうすれば良いのに」と歯がゆく感じることは良くあると思います。

 先日クライアントと雑談している中で、必要以上に仕事とプライベートの線引きを主張して、周りから浮いてしまいがちになる社員がいるが、どう接したらよいだろうかと言う話が出ました。決して社交性や協調性が無い訳ではないし、もっと自然体でいれば本人にとってもプラスになることが増えるだろうと、折を見ていろいろな働きかけやアドバイスをしているそうですが、かたくなでなかなか受け入れようとしないのだそうです。何とか本人の考え方を変えられないだろうかということでした。

 これを自分が言われる側になったとして考えた時、その働きかけやアドバイスを受け入れるかどうかは、結局自分のその時の問題意識や価値観に合っているかどうかで決めていると思います。そもそも人間は、自分のその時の問題意識や価値観に合う事象を選択的に捉えます。受け入れられる幅に個人差はありますが、どんな人でも基本は同じです。自分の価値観に合わないことは、基本的に排除しているはずです。その価値観には、その人の生い立ちや家庭環境、個人の性格、職業観、人生観という所まで関わりますから、そう簡単には変わりません。

 自分の考え方が変わることがあったとして、そのきっかけは本で読んだ内容だったり他人のアドバイスだったりいろいろでしょうし、人との出会いや生活の変化など、偶然の要素に左右されることもありますが、結局自分で変わろうと納得して行動しています。他人にとって価値があることでも自分にとってそうとは限りませんし、逆も同じですから、他人を変えようとしてもそう簡単にいく訳がありません。

 結論としては月並みですが、相手の価値観も認め、変わらなくても仕方ないと思いながら、きっかけとなる刺激は与え続けるという根気が必要なのだと思います。他人が良い方向に変わる手助けができたとしたら、それは自分にとっても大きな経験になると思います。
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