小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「スキル向上につながる「他人の真似」」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

スキル向上につながる「他人の真似」

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2014-08-05 08:00

 楽天イーグルス元監督の野村克也氏のインタビュー記事に、ある大打者を真似することで、自分の打撃技術の向上につなげたというエピソードが出ていました。

 初めにある名選手を真似してみたが、あまりしっくりこないので、別の大打者の真似に切り替えたらしっくりきたのだそうです。


 また、これもある方からうかがった話ですが、賞金王になったこともある有名なプロゴルファーが、なかなか芽が出ず成績も上がらなかった時期に、ある日自分で「この人を師匠にしよう」と見定めて頼み込み、ゴルフだけに限らず服装やしぐさから、レストランでオーダーするメニューまで、師匠のありとあらゆることを真似したそうです。

 真似というより「本人に成り切ろうとした」と言った方が良いかもしれませんが、そうこうするうちに徐々に成績は上がり、ついには賞金王をとるほどまでになったそうです。


 最近は、例えば就職先企業の条件に「教育研修の充実」を求めたり、上司が指導してくれない、教えてくれないという不満の声を聞いたりします。

 もちろん会社の立場として、社員に教えるべきことは教えなければならないとは思いますが、一方で、「見て盗む」「人を真似する」ということを通じて身に付けられることもあります。


 昔ながらの職人さんや料理人は、「見て覚えろ」が基本だったと思います。それが理不尽で非効率な面はあったと思いますが、逆に手取り足取り指導したとしても、実際の手本となる人がおらず、見て学ぶことができなかったとしたら、その技術やスキルを身に付けることは難しいと思います。


 自分より優れた相手を真似すれば、自分との違いが実感としてわかり、何が大事なのかということを自分で気づいていくことができます。自分はこうなりたいという目標や向上心を持つ人ほど、人の真似から学ぶことができるように思います。


 意識を持って他人の真似をすれば、自分のスキル向上につながることはたくさんあります。教えてもらうのを待つばかりでなく、「教えてくれないなら見て盗む」という姿勢は、こんな一流の成功者の体験から見ても大事なことだと思います。


カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム