新型コロナウィルス感染症が季節性インフルエンザと同様の扱いになり、全国各地は数年ぶりに観光客で賑わいを見せています。今年のゴールデンウィークは久々に旅行や帰省をされた方も多く、地域の祭りもコロナ前の通常開催に戻っています。

新型コロナウィルス感染症の流行時は、

常にマスクをし、移動を控え、人との交流も減っていたため、季節性インフルエンザの患者はほとんどいませんでした。現在、マスクを外している方は少ないように思いますが、人と人との交流が増えたためか、患者数が増えています。季節性インフルエンザは夏になると患者数が減少するのですが、エアコンで空気が乾燥すると、冬と同様に感染が広がりやすくなります。油断大敵です。

息子の学校では、

通学時のJRの車内でマスクをつける以外は、マスクは外して生活しているそうです。コロナ禍では、欠席者のための遠隔授業対応がありましたが、現在は休んだ場合はその授業を後から受けることはできませんし、欠席届の書類を出さなければなりませんし、単位認定の妨げにもなります。休むことでいろいろ困ることが多いので、少々無理してでも登校し、感染を広げるということにもなりかねません。

海外との交流も復活し、

留学生の受け入れも、今まで通り行われるようになりました。対面でなければ得られない経験が積めるということは大変に貴重なことですが、いろいろな場所に出かける体力も必要になってきます。忙しくて睡眠不足になりがちですし、出かける機会が多いと外食も増え、感染のリスクも増えます。健康管理がこれまで以上に大切になってくると感じます。

図１　季節性インフルエンザにかかる定点把握疾患報告数グラフ（山口県）