上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
成人になった子どもに親ができること
-
息子がいよいよ成人しました。
私宛のメールに、証券会社から長男の未成年口座が成年口座に変わる旨の連絡が届き、ハッとしました。これからは、息子が行った取引を親が取り消すことはできません。なんでも一人で決めて行動するタイプの子なので、契約関係は親に相談してから決めるようによく言って聞かせようと思いました。
私の妹は高卒で就職しましたが、私は大学の学費や生活費を親に出してもらい、20歳から支払う国民年金も親が私の知らぬ間に学生納付特例の制度を申し込んでいました。大人になったという実感が生まれたのは、社会人になって初任給を受け取った時です。皆さんが大人になったという実感を持つようになったのはいつでしょうか。よろしかったらお聞かせください。
18歳になったからと言って、
何もかもが大人のようにできるわけではありません。例えば、クレジットカードを申し込むことができるのは18歳になった後にやってくる4月からです。18歳からは働く事ができるので、本人に収入がある場合もあるかと思いますが、本人が無収入でも親の同意があればクレジットカードを作ることができます。
夫婦間でも時折耳にしますが、稼ぎのない者が家族のお金をあてにして、どんどんお金を使うようになってしまったのでは、将来に対する備えができません。自分でお金を稼ぐ苦労をしなくてもカードさえあれば物が買えるとなると、つい使いすぎてしまうということも起こりがちになります。クレジットカード払いであっても、支払う前に支払う金額の現金を口座に用意したうえで決済する習慣をつけることをお勧めします。
ちなみに息子は
マレーシアに行った時にデビットカードを使っていたのですが、本人はクレジットカードと同じような使い方ができるので、違いがわかっていませんでした。海外では現地のお金の出金、観光施設やタクシー、ホテルの予約など、たくさんの場面でカードが必須でした。現金は残高があわなくなることが多かったですが、カードは使用明細がメール通知でリアルタイムで来るので現金より管理がしやすいというメリットもありました。
これからはカード決済だけではなく、
さまざまな種類の電子マネー決済も増えます。入金、出金の記録は自動で残りますが、1ヶ月の予算がどのぐらいあったら足りるのか、何にどのぐらいお金をかけているのかということは、わかりにくくなります。面倒かもしれませんが、家計簿をつける習慣を若いうちから身につけておくこともお勧めします。
ちなみにお酒やたばこは
二十歳からですね。体への悪影響が大きい事がわかっているので規制がかかっていますが、飲みュニケーションが大切と言われてきた親世代からすると、交流を深める場に欠かせないものという気もします。親の価値観を子に押し付けたのでは煙たがられますが、親は子を見守りつつ、新しい価値観も受け入れられるような広い心で接していけたらと思います。
「ライフプランの心」のコラム
インデックスファンドという名の集中投資?(2024/04/30 16:04)
相続税がかかるかどうかよりも大事なこと(2023/12/28 22:12)
デジタル周遊券を試してみました(2023/11/30 17:11)
価格の異常なつりあげ(2023/10/31 16:10)
ガソリン代高騰!どこで給油すればいいのか?(2023/08/31 09:08)
このコラムに関連するサービス
~心とお金の豊かな暮らしのための~
- 料金
- 27,273円
当マネークリニックでは、まず、お客さまにとって「ここぞという時」がいつなのかを一緒に確認することから始めます。それが、「お子様の誕生」「マイホーム購入」など人生におけるイベントを書き出した「ライフイベント表」の作成です。また、そうすることで見えてくるのが、その人が、暮らしの中で大切にしている価値観です。価値観を再確認することで、お金の使い方・ふやし方もおのずと決まってきます。