価格の異常なつりあげ

先日、妻から

感動した動画があるから見てほしいと、リンクが送られてきました。ペンキアートを学ぶためにアフリカに行った画家の方が、そこで縄文時代の日本人が大切にしていた文化や価値観を教えてもらったという話です。その動画の中で、その画家の人が出版される本も紹介されていました。発売日は動画が投稿された3日後でした。その動画は著者本人ではなく、チャンネル登録者数が５０万人以上のとても影響力のあるYouTuberの人と、共著の人との対談動画でした。　

動画の概要欄には

Amazonのリンクや、著者の人、共著の人のYouTubeチャンネルのリンクをはじめ、公式グッズ、姉妹チャンネルなど、ものすごくたくさんのリンクが貼られていました。チャンネル登録者数を増やすことで広告収入を増やす工夫や、概要欄をクリックして商品を購入してもらうことで、収益を得られる仕組みが仕掛けられていることがうかがえました。　

動画を見た翌日、

メルマガでこの動画見てくださいというお知らせが来ました。妻が教えてくれたものと同じ動画でした。メルマガを送ってきた人は、3人の人から勧められたそうです。そして、本の値段が高額になっていることもお知らせしてくれました。販売サイトを見てみると、希少な本なので定価より高くなりますという販売者がたくさん見受けられました。　

これはおかしい、

組織的に価格のつり上げが行われていると思いました。動画の内容がとても感動的だっただけに、とても残念な気持ちになりました。高値で販売するような人はじっくり内容を読んで、人に広めるということはしないでしょうし、たくさんの人の手に届く値段に落ち着くまで、しばらく時間がかかりそうだと思いました。　

わざと販売数を少なくして、

高値で取引させるということが行われている商品をどうしても欲しいと思った場合、皆様は高値でも買いますか、それとも価格が落ち着くまで待ちますか。

買う決断をした人は、

自分へのご褒美としてとか、これだけの値段を払う価値がある商品だとか、どうしても今、手に入れないと、待っていたのでは興味や価値が半減するとか、もう二度と手に入らなくなるかもしれないとか、今、自分が成長するためにどうしても必要なものだとか、小さい頃たくさん欲しいものを我慢したので、お金のある今はちょっと高くても買うとか、人気があるものなのでプレゼントとして買うなど、いろんな理由があると思います。　

買うか買わないか迷う時は、

１年後や10年後を思い浮かべてみます。その頃にはその商品は値段も落ち着いていて、誰も見向きもしなくなっているかもしれません。未来も生き残っている商品ならば、本当に価値があるのだと思います。