私が主宰している実家見守り隊の相談会の後で、

仕事仲間と一緒にカツ丼を食べました。小さいころからの行きつけの和食店で、今はゆめタウン新南陽に店を構えています。　

カツ丼といっても、つゆだくの卵が主役です。とんかつはたっぷりのつゆで衣がしんなりしています。実は高校時代まで、このようなタイプのかつ丼しか食べたことがありませんでした。30年以上前に塾帰りに食べた時と味がほとんど変わらず、懐かしく思いながらおいしくいただきました。　

今でこそ、

サクサクのとんかつが乗ったかつ丼や、ソースかつ丼、デミグラスソースかつ丼など、いろいろな種類のものを食べるようになりました。テレビや雑誌などでもてはやされるのは、どちらかというとカツがサクサクしているもの。食べるとサクッと音がして、歯ごたえがありおいしく感じます。

だからといって、サクサクしていないとダメかというとそうではありません。仲間と楽しい時が過ごせ、食べ物がおいしければそれでいいのです。

林修氏が司会をしているインタビュー番組で、

対談者が「マスコミが食べ物を単一化している」といったことを言われていました。その時に例えていたのは、トロトロふわふわのオムライスと、昔ながらの薄いたまごの生地に包まれたオムライスでした。

マスコミは一所懸命

おいしいものを伝えているのですが、それは私たちの食の世界を広げようとしているのであって、私たちの価値観を固定するものではないと思います。「こうでないと」という思いが強すぎると、自分の可能性や経験値を狭めてしまうのではないでしょうか。