上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
ギリシャ危機への備え ~いつも手元に現金を~
-
6月29日の株式市場は大荒れの展開でした。
日経平均株価は20,109円95銭となり、先週の金曜日に比べ2.88%の下落となりました。
このような下落は過去に何度もあったので慣れっこですが、投資初心者にはショックに感じられることでしょう。経験者にとっても、ギリシャ危機の影響が長引かないか気になります。
このような時、弊社のお客様には、
「現金や預貯金はいくらありますか。」
と必ずお聞きします。
すぐに使えるお金があれば、収入が急に減ったとしても乗り切ることができます。子供さんの教育やご家族の旅行といった行事も予定通り進めることができます。そして、株式等を買い増すこともできます。
タイミングはそんなに重要なのか?
個人投資家をふやすためにつくられた、売却益などが非課税になるNISA口座の開設数は、今年3月末は879万口座となっています。前年同月比で35.2%増加しています。
さて、投資未経験者にNISAを使って投資をする際の投資タイミングおよび金額についてお聞きしてみると、以下のような結果が出ました。
|
割合 |
時期を見てまとまった金額を一括投資 |
22.8% |
少額ずつ定期的に投資 |
44.6% |
わからない |
32.6% |
日本証券業協会:個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書(平成26年10月)より
投資のタイミングは、資産運用の成否を決める要素のたったの1%といわれています。にもかかわらず、タイミングが大事だと思われている方がこれだけも多くいらっしゃるのが驚きです。
「いつも手元に現金を。」
手元に現金や預貯金がなければ、
投資のタイミングも計ることができません。
急な出費の時に泣く泣く損きりをすることになってしまいます。
「いつも手元に現金を。」
すでに資産運用をされている方も、これから始められる方も、この言葉を肝に銘じておいてください。
「資産運用の考え方」のコラム
我が家の新NISA対応のその後(2024/02/29 19:02)
我が家の新しいNISA対応(2024/01/31 21:01)
新しいNISAを始める前に(2023/12/28 22:12)
利上げを続ければ経済は苦しくなる。(2023/11/30 17:11)
株価の急落時に気にかけたいこと(2023/10/04 18:10)
このコラムに関連するサービス
普段から気になっている、お金の課題を解決してみませんか。
- 料金
- 無料
ファイナンシャルプランナーに相談したいけれど、どのように相談したらよいかわからない、相談料がいくら必要かわからない、といった方のための相談会です。