上津原 章(ファイナンシャルプランナー)- コラム「ところで、そんなに利回りが必要なの?」 - 専門家プロファイル

上津原 章
心とお金が豊かになるライフプランを一緒に作成しませんか。

上津原 章

ウエツハラ アキラ
( 山口県 / ファイナンシャルプランナー )
上津原マネークリニック お客様相談室長
Q&A回答への評価:
4.6/336件
サービス:2件
Q&A:943件
コラム:462件
写真:9件
お気軽にお問い合わせください
0820-24-1240
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

ところで、そんなに利回りが必要なの?

- good

資産運用の考え方 2015-09-30 22:14

ここ数年、日本と新興国との金利差に着目した金融商品が増えてきました。

まずは、主な新興国の政策金利を見てみましょう。


政策金利の名称

利率

日本の政策金利との差

日本

無担保コール翌日物

0.08%

ブラジル

Selicターゲットレート

14.25%

14.17%

トルコ

中央銀行ON DEPO

7.25%

7.17%

南アフリカ

レポ金利

6.00%

5.92%

金利だけをみれば、表にある国はとても魅力的に感じられます。

新興国に投資する投資信託の中には、

 ブラジルに投資した時の高い利回りと、円安になった時の為替差益、アメリカ株式の値上がり益といったように3つの利益を一度に得ようとしているものもあります。

 このような運用をしているものの一つを例にとると、分配金を最も多いときで毎月200円(1万口あたり)出していました。分配金が多いこともあり、一時期は3000億円以上のお金が運用されていました。日本人一人あたりおよそ2,500円のお金を出していることになります。


世の中は、大きく儲かるものほど大きく値下がりする危険をはらんでいます。

 お話ししている投資信託も、2年間では価格がおよそ6割下落しています。

 毎月の分配金を加えても、2年間では1割以上の損失が出ています。

 高い利回りや分配金に惑わされてはいけないのではないでしょうか。


積極的にお金をふやそうとされる時には、

「本当にこれだけの利回りが必要なのか?」

と、胸に手を当ててじっくり考えてみてください。大きくお金をふやさそうとされなくても、あなたのお金を守れる方法がきっとあるはずです。

 金融機関から勧められたものをなんとなく買うのではなく、ライフプランを作成して将来の資金繰りを考えて、必要な運用利回りが得られるお気持ちに合った商品を選ぶように心がけたいですね。

 気になる方は、いつでもご相談ください。

カテゴリ 「資産運用の考え方」のコラム

我が家の新しいNISA対応(2024/01/31 21:01)

新しいNISAを始める前に(2023/12/28 22:12)

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 体験相談会

普段から気になっている、お金の課題を解決してみませんか。

料金
無料

ファイナンシャルプランナーに相談したいけれど、どのように相談したらよいかわからない、相談料がいくら必要かわからない、といった方のための相談会です。

体験相談会
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真