対象:投資相談
回答数: 5件
回答数: 2件
回答数: 3件
お世話になります。
3年前から、投資信託を数本購入しています。
ほとんどが、毎月積み立てのものです。
その中のひとつに、「ピクテ・グローバル・インカム株式」があります。(自動引き落し:1万円/月)
よく、<老後資金等の長期運用なら配当が無いものが望ましい>と
言われますが、上記は毎月配当(再投資)型です。
・まったく配当がない物
・年1回程度配当のもの(配当再投資)
・毎月配当(配当再投資)
これって運用成果の違いをどのように考えたらよいのでしょうか?
仮定として、まったく同じ投資信託を上記の3タイプで販売している場合どのタイプの購入がお勧めでしょうか?
よろしくお願いします。
かんぺさん ( 岐阜県 / 男性 / 48歳 )
回答:8件
ご質問の件、お答えします。
かんぺさんへ
こんばんは。ファイナンシャルプランナーの上津原と申します。
ご質問の件、悩まれる気持ちよく分かります。
私も、毎月分配型の投資信託はあまり好きではありません。ただ、年金受給者など、毎月分配型が向いている方もおられます。それに、毎月分配型でも好成績のものがあります。好き嫌いだけで判断できないのが悩ましいところです。
運用成績が良好の場合(分配金を払っても投資元本を上回る場合)、分配金には税金がかかります。
分配金の回数が多いほど税金を支払う回数も多くなるため、その分利益が利益を生む複利効果が少なくなってしまうことになります。
また、分配金を出す時は報告書や口座への振込をするなどの手間やコストもかかってきますので、その分も運用に反映されることになります。
だから一般的には、同じような運用であれば分配金の頻度が少ないほうがよいとされます。ただし、昨年10月の金融危機のように大きく下落する時は、結果的に分配金を現金で受け取ったほうがよかったという場合もあります。
回答専門家

- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
心とお金が豊かになるライフプランを一緒に作成しませんか。
「上津原マネークリニック」という名前には、お金の無理やストレスのない「健やかな」暮らしを応援したい、という思いがこもっています。お客様の「ライフプラン設計」を第一に、また「長いお付き合いを」と考え顧問スタイルでライフプランを提案します。
税金とコストの差。
はじめまして、FPの岩川と申します。
●<老後資金等の長期運用なら配当が無いものが望ましい>
上記は、税金の差から判断しているのでしょう。
分配型は、ご存じの通り、分配金に税金がかかります。
(損失により掛からない場合もあります。)
ご質問のとおり、どのケースが一番有利か?
・分配金なし(出さない)例分配金0円
・毎月決算分配型(再投資)例分配金100円×12回
・1年決算分配型(再投資)例分配金1200円×1回
「1年の運用成果」が全く同一のファンドと仮定しますと、
一番有利なのは・・・・分配金なし
次に有利なのは・・・・1年分配
最後・・・・・・・・・毎月分配
●分配金なしが有利な理由
毎月分配、1年分配は、分配時に「税金が差引かれ」、再投資されますが
一方で、分配金なしの場合は、分配金をファンドから出さないため、税金はかかりません。
単純な理由です。
●1年決算型と毎月決算型はコストの差。
同じファンドであれば、毎月分配型も1年分配型も、運用結果は同一です。
1年の運用成果が同一ですから、分配の回数に関係なく、1年で取られる「税金」に差は生じません。
つまり、資産の増減に差が生じるのは、分配時に関する「コスト」です。
ただ、大切なのは、運用期間、目的に見合った商品を合わせられるかどうか?
例え、運用効率が悪くても、目的に合っていれば、それは有利と考えることもできます。
乗り心地重視なのに、スピードの速いスポーツカーを
買っても仕方ありません。
投資では、このような事は、日常茶飯事ですから、くれぐれご注意を。
不明な点があれば、気軽にご質問ください。
評価・お礼

かんぺさん
回答ありがとうございます。
>投資信託初心者の中には、再投資の回数が多ければ、逆に
>複利効果が高いと思われる方も結構います。
恥ずかしながら、まさにそんな場合もあると思っていました。
同程度のリスクで、年1回程度の配当のファンドに変更を考えてみます。
ありがとうございました。
回答専門家

- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します
お客さんごとに異なるライフスタイルやリスク許容度に応じて、オーダーメイドの資産形成サービスを提供しております。資産形成を始めてみたいが、何から手を付けたら良いか解からないという方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
税金面から考えてみては
かんぺ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナー(IFA)の森本直人と申します。
ご相談の件、3つのタイプが、まったく分配金がないか、すべて再投資コースでしたら、主に気にすべきは、税金面でしょうね。
理屈としては、分配金が多いものほど、先に課税されてしまうので、右肩上がりが前提なら、その分、複利効果が削られてしまうことになります。
但し、税制は、必ずしも毎年同じわけではないという点にも注意が必要です。
特に今は、軽減税率10%が、適用されますから、これを有利と考える方がいらっしゃるかもしれません。つまり、税制の分散効果です。
まったく配当がないものも、いつかは、換金するわけで、その換金した年が、ものすごく不利な税制になっていたら、少しずつ分配金としてもらっておいた方がよかったと思う可能性もあります。
以上、ご参考にしていただけると幸いです。
回答専門家

- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
お勧めは考え方によって異なります
かんぺ様 バームスコーポレーションの杉山と申します
最初に、日本のファンドであれば、目論見書に『全く配当を支払いません』と書いてあるものはありません。配当を支払わない⇒源泉所得税を支払わないことになり、課税の繰り延べになってしまうので許されていません。
実態は、配当を支払う間隔をできるだけ長く設定し(日本の場合、最長は1年)、できるだけ少なく配当を支払うとするタイプのもの(年1回配当のタイプ)と、逆に、配当を支払う間隔をできるだけ短縮し配当をより多く支払うタイプ(月1回配当のタイプ)に分類されます。
簡単な例で考えましょう。あるファンドが先月と当月5%の利回りであったとします。先月の始めこのファンドの基準価額は10,000円でした。
【配当を受け取る場合:各月で500円の配当を受け取ったとする】
先月 10,000円(月始)→10,500円(月末)⇒(配当を500円受取る)⇒10,000円
500円×(1-10%(税率))=450円
今月 10,000円(月始)→10,500円(月末)⇒(配当を500円受取る)⇒10,000円
500円×(1-10%(税率))=450円
殖えた資産は 450円+450円=900円
【配当を受け取らない場合】
先月 10,000円(月始)→10,500円(月末)
今月 10,500円(月始)→11,025円(月末)
殖えた資産は 11,025円-10,000円=1,025円
計算上は、配当を受けたらないほうが資産は効率よく殖えます。
ただし、「実際にお金として手元に戻ってきて初めて利益と考えられる」という考えもあるでしょう。「投資したお金はリスクにさらしているので、できるだけ早く元本だけでも回収したい」と考えるのであれば、配当をできるだけ受け取れるタイプが適しているでしょう。
評価・お礼

かんぺさん
再度の回答ありがとうございます。
基準価格が下がったファンドで分配金を出す場合にも税金が掛かるのですね。
同程度のリスクで分配金の回数が少ないファンドに乗換えを検討してみます。
ありがとうございました。
回答専門家

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吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
-
なぜ分配金が少ない方が良いのか。
はじめまして、かんぺさん。
''FP事務所 マネースミス''の吉野裕一です。
なぜ長期投資に無分配型や分配金の出る回数の少ないものが良いかと言うと複利効果をいかに有効に使えるかと言う事になります。
ではなぜ分配金が出ない方が複利効果を有効に使えるかと言うと、分配金が出て再投資されるものは分配金として払い出されたものに税金が掛けられているからです。
取引報告書に、普通分配金や特別分配金として分配金が出ていますね。
特別分配金として出されているものは、投資元本より評価額が低く損をしている事になり、分配金が出ても利益を出してないと言う事で税金は課せられません。
しかし普通分配金となると、投資元本より評価額が上回っている分は利益が出ていると言う事になり、10%((現在は優遇があり株式投資信託などでは10%の税率になっています。))か20%の税金が課せられています。
ですので、通常ですと100円の分配金があったとしても税引き後の80円が再投資されている事になるのです。
無分配型ですと、分配金が出ないですから税金は課せられず純資産総額に再投資され、基準価額が増える結果になり、この差額分の複利効果が更に期待出来るというわけです。
また分配金の回数ですが、債券型などの多くは分配金を定額で固定しているものが多く、ファンドの運用が悪くても分配金を出さなくてはならず投資元本を取り崩していると言う商品もあります。
評価・お礼

かんぺさん
真っ先に回答頂きありがとうございます。
>特別分配金として出されているものは、投資元本より評価
>額が低く損をしている事になり、分配金が出ても利益を出
>してないと言う事で税金は課せられません。
特にこの部分は知りませんでしたので、勉強になりました。
ありがとうございました。

吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
-
投資信託の分配金の効果について
かんぺ様
初めまして、オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
分配金を払い出す点の
投資成果についてお答えします。
原則、分配金の無いもの>一年一回の分配金>毎月分配の順で運用成績に現れます。
理由は、夫々のコストにあります。
0.分配金を支払わないことで、内部のコストが低くなり、税の繰延べ効果も得られます。
分配金を支払う場合には
1.決算をして(業務コストが掛かります)、
分配金を支払うための原資として、保有資産を現金化するため、売却用の売買手数料も掛かります。
2.税金を払い(株式型の場合10%の税金が掛かります)
税を支払うことで、その金額分が複利の運用から除かれてしまいます。
3.保有者への送金を行います(事務手続き及び通知書の郵送料)
上記のように、これだけのコストを負担するため、分配金の無い物の成果が高くなります。
もし、同一の銘柄で3通りの方式が選べる場合には、分配金なしをお勧めします。
既発の投信で長期間運用している場合は、当該銘柄の運用報告書にて運用成果が確認できます。
また、対象が同一の投資信託を比較する際には、コストの安い(信託報酬及び買付手数料)投信をお選びになることが、ご自身の運用成績向上に繋がる可能性が高くなります。

佐々木 保幸
税理士
-
複利効果を重視するなら
長期投資において、複利効果という観点から投資効率を考えた場合は、効率が最も高いのは「まったく配当がない物」、次に「年1回程度配当のもの(配当再投資)」、次に「毎月配当(配当再投資)」ということになりますね。
配当=分配金が支払われる都度、その決算のためのコスト、分配金を支払うためのコストが差引かれますし、税金がかかります。これらは再投資される原資とはなりませんので複利の運用からはずれてしまいます。
同一のファンドで3タイプあるのならば、複利効果を最大限に活用した長期の運用を考えるなら、分配金のない型がよいでしょう。

小林 治行
ファイナンシャルプランナー
-
税金を引かれるかどうかにより違う
かんぺさん、今晩は、CFPの小林治行です。
この質問はよく出ます。回答者としては待ってましたという質問です。
多分前の回答者が回答していることと同じこととは思いますが、その背景には分配を受け取るたびに税金を差引かれて、残金が振り込まれる点がポイントです。
ピクテ・グローバル・インカムは株式型ですから、仮に10,000口あたり30円の分配金が出るとが10%を差引、27円が振り込まれます。
全く分配金が出ないでその分再投資に回される物は、分配金が100%が再投資として税金を引かれることなく投資に向けられます。
一方、毎月分配型は税金を引かれます。現在は株式配当金又は株式型投信の分配金税率は、10%ですので、90%の分配です。(債券型投信の税率は20%です。)
よって投資を重視する方は分配金が出ないタイプ、年金のようにその分配を当てにする方は分配金タイプを選択する方が宜しいでしょう。
分配は毎月、2ヶ月毎、半年タイプ、1年タイプといろいろあります。現在は年金が偶数月の2ヶ月ごとなので、奇数月の分配が出るタイプもあるようです。
分配を受けないで、100%のままで投資に向けられる方が金額が大きいので投資効率が良い訳です。但し、数日分配を受ける場合には、税金を差引いて残りが振り込まれます。
税率は今は株式配当金、株式型投信の分配金は10%ですが、債券型は20%です。
売買して得た利益に対しても、配当又は分配と同じ時期税率は同じです。
将来は20%になることが予定されています。

かんぺさん
分配時に関する「コスト」
2009/06/18 18:00>資産の増減に差が生じるのは、分配時に関する「コスト」です。
についてですが、
これは販売手数料とか信託報酬の事でしょうか?
同じファンドの場合、毎月分配型は年1回分配のものより
割高に設定してあると言う事でしょうか?
かんぺさん (岐阜県/48歳/男性)

かんぺさん
利回りがマイナスの場合
2009/06/18 18:18回答ありがとうございます。
大変解り易い例を挙げていただき感謝です。
もし、上記の例で先月と今月の利回りが<-5%>の場合は
どう考えたらよいのでしょう?
また、基準化価格の振れ巾の大きいファンドと小さいファンドでは、分配型回数の多い少ないは、運用益に関連性がありますでしょうか?(分配金を再投資の場合です)
かんぺさん (岐阜県/48歳/男性)
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