対象:ペットの医療・健康
12歳になるラブラドール22・2kgです。
14日の夜頃から餌の催促をしなくなり、普段大食感なのに口の前まで手で持っていってやっと少し食べる程度になってしまいました。
お昼の散歩も、ご飯も元気一杯でしたので急な変わり様ににただ戸惑い、熱もあるようなので16日に病院に行きました。
子宮蓄膿症という診断でした。
血液検査の結果は 尿素窒素33
アルカリフォスファターゼ?432
白血球数232 赤血球数501
ヘマトクリット34
以上が異常な数値の項目です。
レントゲンの結果からは、心臓・肺にはとくに異常は見られず手術は今なら可能だという判断です。
血液検査の結果だけでは分かり辛いとは思いますが、手術は成功したがすでに腎不全で…とか腹膜炎になりかけていて…とか合併症など心配だらけで、反対する家族を説得しきれずにいます。
現在の症状は、空嘔吐(水か胃液を吐くこともある)を1時間に3〜4回・動き出す時・寝ていてる時に空咳、空咳から空嘔吐の連続の症状は今までになかった症状なので特に気になります。
16日に病院で計った時熱は39・9℃でしたが、抗生剤を2日飲ませ若干下がったような気がします。(手で餌をあげる時の舌の熱さが少し下がった)
多少食欲はあるが、今までの半分位で顔を上げてしまう。
足元がふらついている。
以前から少し気になっていた点は、オシッコの臭いが変に臭い。
オス犬のように、何回もオシッコをする。
空嘔吐・空咳がこの病気の症状なのか、手術で病巣を取っても回復できるのかがとても気がかりです。
高齢なので、更にいろいろと弊害が浮上して来るのではないかと
薬だけの治療を家族は希望しています。
現在少し熱はあって食欲不振からも体力は落ちていると思います。こんな状態でも手術は可能なのでしょうか?一泊入院で大丈夫なのでしょうか?
何卒、宜しくお願い致します。
yuki97さん ( 埼玉県 / 女性 / 43歳 )
回答:2件
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は、急激に病態が悪化して、腎不全による尿毒症、血液中に細菌が入り込む菌血症、細菌が血液中で繁殖を始める敗血症に陥ることがよくあります。このようになってから、緊急手術をしても、術中、術後死亡の確率が、ぐんと高くなります。
先日、当院であったケースです。
肥大型心筋症が進んでいるミニチュアダックスフントが、腹部レントゲン検査、エコー検査で、開放型子宮蓄膿症と診断されました。 最初の血液検査結果では、心臓以外には、全く異常値が出ませんでしたので、抗生剤の投与のあと、高酸素濃度室に入院しました。 しかしながら、半日後の血液検査で、腎不全の合併症が出てきました。血液ガス濃度検査が正常値に入っていましたので、肥大型心筋症でも、充分手術に耐えうると判断し、飼い主さんとの話し合いの結果、ゴーサインを頂き緊急手術をして、2日後に腎機能が回復し、無事退院されました。
子宮蓄膿症は上記のように、刻々と状態が変化していきます。今回の場合は、心筋症があったので、初日に入院されましたので、手術時期を逃さずにすみました。確かに、術中に心機能が急変して死亡した確率はゼロではありませんでしたが、手術をしなかったら、2,3日後には確実に死亡していたと思います。
主治医の先生と、蜜に連絡をお取りになられて、タイミングを逃さないようにしてあげてください。
評価・お礼

yuki97さん
肥大型心筋症のワンコでも手術が可能という事に勇気付けられました。無事に手術を終え、とっても元気で当日に退院してしまいました。ケロッとしている姿を見て手術をして本当に良かったと思いました。親切・丁寧なご回答に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
回答専門家

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RE:子宮蓄膿症と診断されました
犬の子宮蓄膿症は、一般に繁殖をおこなっていない6歳以上の雌犬で発生が多く、体内の性ホルモンバランスの異常が原因で子宮内に細菌が感染することで発症すると考えられています。
一般的な臨床症状としては、食欲不振、多飲多尿、嘔吐(吐き気)、腹部の膨満と下垂、外陰部の腫大、陰門部からの黄褐色やアズキ色の膿瘍物の排出、急性期での体温上昇がみられます。血液検査でみられている白血球数の増加や赤血球数の低下、尿素窒素の増加は症状が進行すると悪化する可能性はあります。
子宮蓄膿症の経過は様々ですが、急性例では1週間で症状が重篤となることもあるため、症状の進行がみられるのであれば迅速に治療を行う必要があります。
子宮蓄膿症の治療で第一に選択されるのは外科的な子宮卵巣の摘出です。その後の繁殖は不可能になりますが、再発の可能性はなく、最も根治的な治療法になります。もちろん手術前には十分な検査を行い、麻酔のリスクに耐えられるかどうかの判定は必要です。必要に応じて手術の前に全身状態の回復を優先して行うこともあるかと思います。手術までの経過が長いと合併症などを発症する危険はありますが、多くの場合は手術によって症状の改善がみられると思います。
内科的治療は、使用する薬剤の副作用の問題と再発する可能性が高いため、麻酔に耐えられない場合などの特別な理由がない限りはお勧めできません。
その他具体的な治療方法や手術前後のことに関しては、かかりつけの獣医師とよく相談することが必要と思います。
評価・お礼

yuki97さん
正しく先生のおっしゃる通りの症状で、生理だと思うんですけれど…なんて言っていました。子宮・卵巣の全摘出手術を受け、当日には退院するほどの元気ぶりです。
摘出した臓器を見せて頂きましたが、片方の子宮がパンパンに腫れ上がり卵巣の方まで膿が行ってました。
もう少し躊躇っていたら手遅れだったかもしれません。
的確なご回答、本当に感謝しております。ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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