対象:ペットの医療・健康
子宮蓄膿症
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子宮蓄膿症は、急激に病態が悪化して、腎不全による尿毒症、血液中に細菌が入り込む菌血症、細菌が血液中で繁殖を始める敗血症に陥ることがよくあります。このようになってから、緊急手術をしても、術中、術後死亡の確率が、ぐんと高くなります。
先日、当院であったケースです。
肥大型心筋症が進んでいるミニチュアダックスフントが、腹部レントゲン検査、エコー検査で、開放型子宮蓄膿症と診断されました。 最初の血液検査結果では、心臓以外には、全く異常値が出ませんでしたので、抗生剤の投与のあと、高酸素濃度室に入院しました。 しかしながら、半日後の血液検査で、腎不全の合併症が出てきました。血液ガス濃度検査が正常値に入っていましたので、肥大型心筋症でも、充分手術に耐えうると判断し、飼い主さんとの話し合いの結果、ゴーサインを頂き緊急手術をして、2日後に腎機能が回復し、無事退院されました。
子宮蓄膿症は上記のように、刻々と状態が変化していきます。今回の場合は、心筋症があったので、初日に入院されましたので、手術時期を逃さずにすみました。確かに、術中に心機能が急変して死亡した確率はゼロではありませんでしたが、手術をしなかったら、2,3日後には確実に死亡していたと思います。
主治医の先生と、蜜に連絡をお取りになられて、タイミングを逃さないようにしてあげてください。
評価・お礼
yuki97 さん
肥大型心筋症のワンコでも手術が可能という事に勇気付けられました。無事に手術を終え、とっても元気で当日に退院してしまいました。ケロッとしている姿を見て手術をして本当に良かったと思いました。親切・丁寧なご回答に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
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この回答の相談
12歳になるラブラドール22・2kgです。
14日の夜頃から餌の催促をしなくなり、普段大食感なのに口の前まで手で持っていってやっと少し食べる程度になってしまいました。
お昼の散歩も、ご飯も元… [続きを読む]
yuki97さん (埼玉県/43歳/女性)
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