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対象:新築工事・施工

外壁材にフレキシブルボードを使用した場合について

住宅・不動産 新築工事・施工 2014/10/27 13:30

現在、新築で家を建てています。先週上棟したのですが、この後、外壁材を決めるタイミングです。
下見張りの雰囲気が気に入っているのですが、材料としてフレキシブルボードはどうかと、設計事務所からアイデアが出てきて、私も良いかなと思ったのですが、住宅で下見張りでの施工となると、事例があまり無い様で、また、素材自体が数年経った時点でかなり汚れる可能性もあるみたいです。駅の外壁などで使われているものを見るとかなり汚れている部分もありました。。
フレキシブルボードが、住宅用の外壁(特に下見張りの施工で)として考えられる問題点(汚れ、耐久性、メンテナンスのし難さ、等)、及び対策について、ご教示頂けませんでしょうか。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

補足

2014/10/27 13:30

施主である私自身が、フレキシブルボードの下見張りをかなり気に入っってしまい、いろいろと調べておりますが、良い情報がなく、こちらでアドバイスをお願いするに至りました。

max177さん ( 東京都 / 男性 / 45歳 )

回答:4件

中舎 重之

中舎 重之
建築家

3 good

フレキシブルボードとは

2014/10/27 14:59 詳細リンク

当方の大昔の感覚で回答します。フレキシブルボードは内装材として開発されました。
板厚も4、5mmが標準でした。今は6,8mmの板厚もあるようです。
大昔は、外装材では大平板の6mmを使用していました。
フレキジブルボードが外装材にも使用される時代なのですね。
外装材としては、8mmを使用するのでしょうか。

大昔のスレート板にはアスベストが使用され、強度も耐久性も充分にあり信頼できました。
今は、ノンアスベストとなり、強度も耐久性も大昔の 1/3 と思われます。
昔の大平板なら30年の耐用年数とすれば、
ノンアスベストの今は10年位の耐用年数と思われます。

デザイン重視なら良いのでしょうが、丈夫で長持ちの建物には不向きと考えます。

以上です。 2014.10.27 中舎重之

フレキシブルボード
強度
ノンアスベスト
耐久性
内装

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吉田 武志

吉田 武志
建築家

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外壁材としてフレキシブルボード下見板貼りをした場合の経年予想

2014/10/27 15:02 詳細リンク

栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店・一級建築士事務所をやっております。ヨシダクラフトの吉田と申します。よろしくお願いいたします。

フレキシブルボードの下見板貼りを考えたことがあり、サンプルを取った経験があります。
施工例が建築雑誌に載っていました。見慣れない材料ですが、「何かいいね」と思ったので、8ミリ厚さのサンプルを取ったのです。

結論は、今のところ施工経験はありません。薄いので経年すると変形しそうで、クレームになりそうだからです。8ミリという厚さはどうにも心許ない。また、フレキシブルボードを下見板状にする場合の手間(コスト)が以外と掛かりそうです。

以下に、窯業系サイディングと三菱フレキシブルボードNの原料を比較し、以下に8ミリ厚さだと変形しそうだと考える根拠を書きます。

窯業系サイディングは、2008年2月にJIS規格の変更により、最小厚さが従来の12ミリから14ミリへと引き上げられました。それまで主流であった12ミリの窯業系サイディングは、薄さや施工方法に問題があり、変形したりして、耐久性に問題があることから最少厚さが14ミリになったのだと思います。

「ウィキペディアによると、窯業系サイディング材(ようぎょうけいサイディングざい)は、セメントと木質系成分を混合して製造される人工の外壁材である。」とあります。

「不燃ボード」三菱フレキシブルボードNは、 セメントと補強繊維を原料に高圧プレスで成形した、耐衝撃性・耐水性に優れた不燃ボードです。(三菱フレキシブルボードwebより)

窯業系サイディングとフレキシブルボードは、同じセメント系の材料です。主原料はセメントで同じと考えて良いのかと思います。

窯業系サイディングは、厚さ12ミリの製品を業界全体が止めるくらいクレームがあったのです。どう考えても主原料が同じ、8ミリ厚さの外壁フレキシブルボード下見板は変形しそうです。厚さも4ミリも薄いのです。

変形して隙間が空いても、下地の防水シートが効いていれば漏水の恐れはありません。ただ、前例が少ないので、経年変化の程度がわかりません。建物の出隅、入隅、開口部廻りが特に隙間が出来そうです。フレキシブルボード下見板貼りにしてあまり変形しないようにするなら、窯業系サイディングと同じ14ミリ程度の厚さは必要なのかもしれません。

専業の建築設計事務所は、新しい材料が使えて羨ましいですが、何故提案できるかを良く考える必要があります。設計施工で工事を請け負う工務店は、前例がないと怖くて請け負えません。使ってみて、ブログ等でレポートをお願いします。

宇都宮市
栃木県
一級建築士
工務店
注文住宅
木下 泰徳

木下 泰徳
アップライフデザイナー

- good

フレキシブルボードの割れが気になります

2014/10/27 16:24 詳細リンク

アップライフデザインの木下と申します。質問を拝見しました。
フレキシブルボードの下見張りを気に入っているとのことですが、どこかで実例をご覧になったのでしょうか。
私は、住宅の外壁にフレキシブルボードを使用しているのをあまり見た記憶がありません。工場の内外壁の材料としては良く見かけます。住宅では軒天材料として使われていることが多いと思います。
これまで、工場の内外壁に張られたフレキシブルボードの経年変化の状況を見る機会が多くありましたが、ビス止めのコーナー部分に割れが入っていることが多かったように思います。
私はフレキシブルボードに対して、経年変化によってボードが固くなり、割れが入りやすくなるような印象を持っています。またその場合、部分的な補修は難しい材料だと思っています。
汚れに関しては、塗装材料の種類によっても変わってくると思いますが、他の外壁材と同様のメンテナンスは必要だと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。

フレキシブルボード
経年変化
補修
メンテナンス
島崎 義治

島崎 義治
建築家

3 good

設計者と施工者の能力、クライアントの温かい見守りが必要です

2014/10/29 19:34 詳細リンク

見たことも考えたこともない方々は大変不安になるものですが、いくつか実施例があると思いますよ。かなり、素晴らしい仕上がりになると思いますのであなたが気に入ってしまわれる理由も十分理解できます。

ただ、設計者と施工者にそれに取り組み実現させる能力があるかどうか、が一番のポイントではないでしょうか。また、フレキシブルボード自体は安い材料ですが手間がかかりますのでそれなりの費用をかけることも必要と思います。

しかも、もう上棟していてこれから外壁のことを考えるとなると、時間が足りないような気もします。工事を中断してでもじっくり取り組む必要があると思います。

いくつか思いつく留意点を考えてみます。私はフレキシブルボードの下見板張りは経験したことはありませんが、同じような素材でカラ―ベストコロニアルを外壁に使おうとしたことがあります。

1.フレキシブルボードの魅力はそのウォームグレーの柔らかなコンクリートのような肌なのでしょうから、それを活かすクリアの塗装、もちろん外部仕様の耐候性のある塗装を選定することが必要です。

2.コーナーの合わせ目のディテールを綺麗に合わせないとやる意味はないのでこの点が大変難しいと思います。シーリングにより処理することは難しいと思いますので、金物で見えないように処理し、オープンジョイントで進めることになるように思います。同じように窓枠等との収まりも大変難しくなると思います。

3.フレキシブルボードはサイズが900×1800程度ですからそれを下見板のように張るには重なりの部分が大きくなりますが、材料が暴れないように抑える工夫が必要かもしれません。微妙なすき間だと雨水が浸透圧で逆流することも考えられます。
また、ボードの重なりが大きいということはかなり重くなりますので、重量的なチェックが必要になるかもしれません。

4.木の下見板であれば、釘穴部分は雨水が浸透することはないと思いますが、硬いフレキシブルボードの場合は融通がきかなくて釘の周りがすき間の空いた状態になるように思います。この部分の防水処理を気をつける必要があります。木の下見板なら注意する必要はないのですが、、、、。

5.うまく実現できれば、大変素晴らしいデザインとなると思いますが、性能的にはフレキシブルボード+ペンキですので世の中の最低の仕様ということはお忘れなく、、、。ただ、コンクリート打ち放しというデザインもかなり低い仕様であることを考えると、メンテナンスに十分に注意をしていただければ可能性はあるものと思います。

駅の事例はなにも考えずに安いだけでフレキシブルボードを使っているだけですから、あまり参考にはならないかもしれません。

ご参考になれば幸いです。
ぜひ、頑張ってください。

島崎義治
島崎義治建築設計事務所代表取締役/人間環境大学教授
2012、13グッドデザイン賞受賞

フレキシブルボード
性能
メンテナンス
デザイン
素材

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