対象:リフォーム・増改築
真壁和室の柱を、汚れを隠すため、染み込むタイプの塗装材で古民家風の焦茶に塗ってしまいました。(当時、アク洗いを知らず、リフォーム会社のセンスに任せてしまいました。)好みではないため、今回、大壁和室にリフォーム予定です。しかし、窓や出入口の柱が見えてしまうので、柱を白木風クロスで貼って、建具も全て新調する方向で見積りをとりましたが、クロスの耐久性や見た目に不安が残ります。柱や建具を濃い焦茶色のままで、廻線や巾木、額縁だけ白木色にすると変でしょうか。どうしたらよいか悩んでいます。アドバイス宜しくお願いいたします。
ねこ19さん ( 長野県 / 女性 / 39歳 )
回答:1件
小林 裕美子
建築家
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2通りの考え方 + 費用のかけ方 で異なる解決策になります
ねこ19さん はじめまして。 これはねこ19さんの趣味の問題があるので、
こうした方が良い・・とは簡単に言えません。
ただ、ひとつ確実に言える事は、白木風クロス(白木模様の塩ビシートの
ことだと思いますが)は止めた方が良いと思います。
ねこ19さんがどこまで和風または「和」にこだわるかにもよりますが、
シートはどこまで行ってもプラスティックな貼り物です。見る人が見れば
偽者と直ぐに分かりますし、長い間には木目模様が擦れて消えたりします。
そこで、ねこ19さんがあくまで「和」にこだわるのであれば、気に入らない
かもしれませんがひとつの解決策は木部を今のままの古民家風焦げ茶のままで
我慢して、壁と木部の色のコントラストがあまり出ない様に、壁も和風の土色とか
薄い鶯色とかにして全体に落ち着かせる方法です。この場合、少なくとも本物の
木ですから、偽者感は有りません。
それとこれは注意して欲しい点ですが、白木も年数が経てば自然と茶色に
なりますから、何年か先には白木シートを貼った部分と、新しく入れた廻り縁や
巾木とは色が合わなくなります。
和風の続編ですが、もし古民家風焦げ茶がどうしても嫌であれば、費用さえ掛ければ
全ての木部を新しいものに入れ替えることは可能です。
二番目は、ねこ19さんが是非とももっと明るい色の部屋にしたいと思われている
場合ですが、「和」にこだわらないで改装することだと思います。元々和室に大壁は
余り有りませんから、和風の部屋というくらいの感じで柱や窓枠などをお好きな色で
塗装しては如何でしょうか?その場合壁と同色でも良いですし、なるべく自然の木に
近いつや消しの明るい茶色でも良いかと思います。塗装ですから最初は違和感が
あるかもしれませんがりますが、プラスティックのシートよりはずっと落ち着いた良い
部屋になると思います。
明るい色の部屋の続編ですが、費用がかけられるので有れば珪藻土などの塗り壁にして、
柱などが壁面に出ない本当の大壁にすることも考えられます。それだと別の意味で
高級感のある和室になると思います。
もうひとつ、ねこ19さんがおっしゃるように柱を今のまま焦げ茶で残して、廻り縁、窓枠
と巾木を新しくされるのであれば、それが白木で柱は焦げ茶ではちぐはぐになると思います。
その場合あたらしい部分は壁と同色にされた方が良いと思いますし、それなら新しくしないで
そこだけ塗装しても同じですので余分な費用がかかるだけかと思います。
いずれにせよ難しい選択だとは思いますが、中途半端な改装は費用だけかかって
余り効果が無い気がします。
ここはちょっと腹をくくって、理想の部屋にする為にお金をかけて全面改装するか、
ある程度の問題は我慢して、余分な費用をかけずに落ち着いた和室になるような
効果を狙うか、対費用効果を考えてどちらかにした方が得策です。
(現在のポイント:-pt)
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