対象:子供の教育・受験
今年高校を卒業してどこも大学に合格できず今一浪しているものです。
勉強している時や模試を受けている時や入試の時もそうだったんですが、横や周りに人がいると集中できません。
ネットで脇見恐怖症という病気を知り、自分の症状がすごく当てはまっていたので、私は脇見恐怖症なんだと思います。
黒板を見ている時に周りの人が気になったり、電車に乗っている時に目のやり場に困ったり、信号待ちをしている時に人が真向かいにいるときは前を見れないなど。どうにか治したいです。助けてください。お願いします。
ゆりか1109さん
(
兵庫県 / 女性 / 18歳 )
回答:3件
自分の世界を大切に
その後「脇見恐怖症」はよくなりましたか?
カナダの大学、アメリカの大学院で脳科学をもとにした発達・言語・教育心理学を勉強していますが、その病名には行きあたったことがありません。 周りと合わせることを「よし」とする日本人独特の現象でしょうか。
もう一度質問内容を読みなおしてみて気付いたことがあります。
1. 周りに人がいると勉強などに集中出来ないのはごく当たり前のことです。
特にTeenager の集中力は周りの人間により大きく影響を受けることが科学的にも証明されています。
しばらく集中したあと、人が話しかけたり、周りで音を立てたりする。
そしてその後また集中してもらう実験をしたところ、どの年齢層と比べても10代の集中力が戻ってくるのが一番時間がかかった。
約15分、もとの集中にもどるのに時間がかかったとのことです。
ですから、勉強や模試などで周りに人がいると集中出来ないのはまったく自然なことです。
夏休み、受験勉強に励む高校3年生などが、よく学校に行って友達と一緒に勉強すると聞きます。 「なぜわざわざ学校に行って勉強するの? 友達と一緒の方が集中出来るから? 集中出来ないでしょ、かえって?」と聞いたら、一番多い答えから順番に「友達に誘われただけ。」「学校の方が涼しいから。」「なんとなくひとりでは不安になるから。」でした。
涼しいのは、なるほどですが、他の理由はやはり周りと自分との比較が心理的に大きな要因を占めているのかなと感じます。
2. 日本のような典型的な集団主義の国では、周りと常に同調していないと不安になることが多いようです。 また、周りからの視線を感じるたびに(実は相手は意識して見ているわけではないことが多いですが)、社会の正直から自分がはずれたことを非難されているのではないかという不安が起こることもあるかも知れません。
一番いい解決方法。
周りを見るのを止めること。 簡単。
周りをつい見てしまうから、視線が気になったり、自分がどう見られているかを観察してしまったりするのだと思います。
電車で目のやり場に困るなら、本に読みふけるのも一法。
補足
私の相棒のカナダ人は休日には家の周りで愛猫の散歩をします。 リードをつけて。
近所の噂大好きの人たちと話したり、目を合わせたりするのが面倒くさいと、いつも本に目を落としながらの散歩です。 The Economist を読みふけり、犬ならぬ猫の散歩をするカナダ人。 周りから見たらどう思われているかわかりませんが、本人はどこ吹く風。 幸せな休日の日課です。
信号待ちの時には、人なんか見てないで空を見たらどうでしょう。 自然の広さが嬉しくなると思いますよ。
自分は自分。
人は人。
自分の世界に集中して、自信を持って、そしてそこから自分の気に入った外だけを眺めてみて下さい。
違う世界が見えてくるかも。
回答専門家

- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
大澤 眞知子が提供する商品・サービス

辻 良史
博士(体育科学)
3
徐々に脳を慣らしていってください
ゆりか1109様
はじめまして、サイバー・ヨガ研究所の辻と申します。
まずは、安静な状態でしっかり勉強が行える一人での勉強時間を大切にしてみてください。
そして、周りに人がいるときは、人の表情以外の箇所、例えば、のど元などに視線を送るようにしてみてください。
これは、視線を一点に保つことで精神を安定させるというスポーツ心理学分野で用いられる方法です。
(イチロー選手が打席中の最後にバットを高く掲げバットを見つめる動作もこの方法論を応用しています)
また、人は人の表情、特に「怒っている表情」や「怯えている時の表情」に対して強く反応する性質を持っていることが明らかになっておりますので視線を外す意味も含んでおります。
これは、おそらくコミュニケーションがあまり発達していなかった動物時代からの名残で、「怒っている表情=攻撃を加えてくる」という防衛本能から反応するようになっているのだと思われます。
特に、朝のラッシュ時などの人の表情は、皆さん、眉間にしわを寄せているケースが多く、こういった表情を見ると、見た側の脳の中で不快を知らせる脳の器官(扁桃体)が活性化することがわかっています。
受験には、実際、大勢に囲まれた中で試験を受けることになりますので、まずは、脳の不快信号の出ない、人がニコニコしているような表情の集団の中で身を置いてみるのはいかがでしょうか?
リラックスしている飲食店やお笑いのライブなども良いかもしれません。
また、人に囲まれると圧迫感を感じると思われますので、そのようなときは、まず、眉間、肩、お腹の力を抜いてみてください。
これは、筋肉を緩めることで脳に“今自分はリラックスしているんだ”という風に良い意味での勘違いを起こさせる効果があります。
そして、5秒で吸って、10秒かけてゆっくり息を吐く腹式呼吸を試してください。
息を吐くときにリラックスの神経である副交感神経が優位に働きますので、
まずは、人に囲まれた状態で生理的に落ち着いた状態を少しずつで結構ですので、感じてみてください。
この繰り返しにより、脳は徐々に、人に囲まれた状態が不快な状態ではないというように記憶していってくれます。
人には、ストレスに対し適応する力が存在しますので、
少しずつでも結構ですので、上記の事柄を一度試してみてください。

山中 昇
英語講師
2
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないものです
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
幻冬社の見城社長が講談社から出している本のタイトルです
実は、私も16歳~18歳のころ、あなたと同じような経験がありました
でも、今から思うと、それは単に「自意識過剰」だったのです
「脇見恐怖症」というような立派な病気ではありませんでした
世間が私を見ていたというのは私の錯覚にすぎなかったのです
世間は、自分のことでいっぱいで、人のことをかまっている余裕などないのです
それがわかったのは、自分の殻を破って世間の人と直接交わり、自尊心を傷つけられながら、世間というものを知った時でした
自分のかっこわるさ、ひ弱さを知ったときに、私は世間の目を気にしなくなり、自分のことに集中できるようになりました
心理カウンセラーでも医者でもない私が投稿すべきかどうかずいぶん悩みましたが、若いころに似たような経験をして苦しんだ者として看過できず、投稿することに決めました
参考になれば幸いです
補足
電車で真向かいに座った人と目と目が合ってバツが悪くなって目をそらしたり、貧乏ゆすりしたり、寝たふりすることは私自身にもあります
それは、自分のバツの悪さを隠したり、てれ隠しであって、視線が合った相手をバカにしたりする行為ではまったくありません
集中して読み、頭に入りようにするためのアドバイスです
・物差しを当て、マーカーでしるしをつけながら読む
・タイマーセットして制限時間内に読むような感じにする
・段落ごとに要約を書いていく
(現在のポイント:-pt)
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