対象:子供の教育・受験
辻 良史
博士(体育科学)
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徐々に脳を慣らしていってください
ゆりか1109様
はじめまして、サイバー・ヨガ研究所の辻と申します。
まずは、安静な状態でしっかり勉強が行える一人での勉強時間を大切にしてみてください。
そして、周りに人がいるときは、人の表情以外の箇所、例えば、のど元などに視線を送るようにしてみてください。
これは、視線を一点に保つことで精神を安定させるというスポーツ心理学分野で用いられる方法です。
(イチロー選手が打席中の最後にバットを高く掲げバットを見つめる動作もこの方法論を応用しています)
また、人は人の表情、特に「怒っている表情」や「怯えている時の表情」に対して強く反応する性質を持っていることが明らかになっておりますので視線を外す意味も含んでおります。
これは、おそらくコミュニケーションがあまり発達していなかった動物時代からの名残で、「怒っている表情=攻撃を加えてくる」という防衛本能から反応するようになっているのだと思われます。
特に、朝のラッシュ時などの人の表情は、皆さん、眉間にしわを寄せているケースが多く、こういった表情を見ると、見た側の脳の中で不快を知らせる脳の器官(扁桃体)が活性化することがわかっています。
受験には、実際、大勢に囲まれた中で試験を受けることになりますので、まずは、脳の不快信号の出ない、人がニコニコしているような表情の集団の中で身を置いてみるのはいかがでしょうか?
リラックスしている飲食店やお笑いのライブなども良いかもしれません。
また、人に囲まれると圧迫感を感じると思われますので、そのようなときは、まず、眉間、肩、お腹の力を抜いてみてください。
これは、筋肉を緩めることで脳に“今自分はリラックスしているんだ”という風に良い意味での勘違いを起こさせる効果があります。
そして、5秒で吸って、10秒かけてゆっくり息を吐く腹式呼吸を試してください。
息を吐くときにリラックスの神経である副交感神経が優位に働きますので、
まずは、人に囲まれた状態で生理的に落ち着いた状態を少しずつで結構ですので、感じてみてください。
この繰り返しにより、脳は徐々に、人に囲まれた状態が不快な状態ではないというように記憶していってくれます。
人には、ストレスに対し適応する力が存在しますので、
少しずつでも結構ですので、上記の事柄を一度試してみてください。
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