対象:心の病気・カウンセリング
中学校3年生の時、
カミソリで肌を思い切り切ってしまったことがありました。
故意のものではなくて、事故です。
それからずっと刃物が怖くなりました。
動画や画像も危ういのですが、
実際に刃物や鋭く尖ったものを見ると、
鳥肌が立って気持ちが悪くなります。
カミソリで肌を切ってしまった時と同じように、
当てはめて想像してしまって、
最近はカミソリはもちろん包丁も握れません・・
家庭科の授業などでもうすぐ料理の授業があるのですが、
どう説明していいのか分かりません。
とにかく自分でも吃驚するくらい刃物が触れないんです
チェーンソーなどの回転する刃物はもっと怖いです。
これって精神病なんでしょうか?
補足
2012/06/29 23:30鉛筆も尖ったものは無理です、シャーペンなら大丈夫なのですが、デッサンなどで鉛筆を使う時、あまり先端を見ないように描いています。自分の通っている科はアニメ・デザインコースなので頻繁にデッサンをするのですが、未だに尖った鉛筆をあまり使いたくありません・・
にゃにゃもさん ( 岡山県 / 女性 / 16歳 )
回答:2件

国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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あえて精神病というほどではありませんが改善することも可能です
こんにちは。カウンセリングセンター聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法やカウンセリングを行なっています(医師法による診断・治療行為は致しません)。
にゃにゃもさん,カミソリで肌を傷つけて以来,刃物や尖ったものが怖くなってしまった。デザイン関係の勉強をしているので,尖った鉛筆などで不自由に感じている。そんなお気持ちお察しします。
にゃにゃもさんの症状という意味ではなく,前提知識として精神疾患のお話をしておきましょう。不安障碍の中に,特定恐怖症というものがあります。何でも不安というのではなく,特別の物や出来事が恐怖・不安という精神疾患です。にゃにゃもさんがよく知っている例では,高所恐怖症や閉所恐怖症,あるいは,ヘビや雷が苦手,注射器や血を見るのが苦手といったケースがあります。
ただし,こうした特定恐怖症は,現実の生活の中で支障があるときに認定されます。飛行機のパイロットや高層ビルの建築現場で作業する人が高所恐怖だったり,お医者さんや看護婦さんが注射針が苦手だったりすると,職務上で支障が出てしまいます。逆に,都会の真ん中で自然のないところにいる人がヘビが苦手でも,あまり支障は出ません。そんな意味で,どれほど支障があるかを考慮して精神疾患は診断されます。
にゃにゃもさんの場合,刃物恐怖や尖端恐怖といわれる範囲になると思われますが,詳しく分析すると診断行為になるので,ここでは控えます。高所恐怖や閉所恐怖の人でも,本質的に恐怖は抱えているけれど,生活の場でそれを避けていれば平気という人はたくさんいます。そのままで必ず治す必要がある訳ではありませんが,デザインの勉強を続ける上で,支障が出るようであれば,認知行動療法などの精神療法で改善することも可能です。
また,カミソリでのケガの記憶が,将来,薄れてくるにつれて,そうした恐怖が薄れてくることもあります。しばらく様子を見ながら,どうしても困るという状況が出たら,メンタルクリニックや認知行動療法を行っているカウンセリングルームで相談してみると良いのではないかと思います。
困ったときには,メールなどでいつでもご相談にのります。にゃにゃもさんが,安心して勉強できることを祈っています。
聴心館WEBサイト http://www.choushinkan.com

石川 裕理
心理カウンセラー
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トラウマの原因を探り、解決することは可能です
にゃにゃもさん、こんにちは。
臨床心理士の石川です。
アニメ・デザインコースなのに尖った鉛筆が怖いと、お困りでしょう。
精神病とは言いませんが、神経症の範疇には入るだろうと思います。
(ちなみに現在では、「神経症」という言葉は診断用語としては使われていません。)
もしも私がにゃにゃもさんのカウンセリングをするとしたら、
中学三年の時の、事故の前後のお話からうかがうと思います。
事故なのですが、それがどうしてトラウマになったのかは、前後の脈絡を手掛かりに
探ることが必要だからです。
「肌を思い切り切ってしまった」とのことですが、どこの「肌」なのか、ということも
重要です。
ちなみに私は、子どもの頃に大きな交通事故に遭い、両腕左足骨折・全治三カ月の重傷を
負ったことがありますが、トラウマにはなっていません。
車も、道路を渡ることも、怖くありません。
「カミソリで肌を思い切り切ってしまった」→「それからずっと刃物が怖い」
「車に思い切りはねられてしまった」→ 「それからずっと車が怖い」
というふうに、一直線には結びつかないものなのです。なぜかというと、
トラウマや神経症には、自分では意識化できない精神内界の働きが関係している
ことがあるからです。
もし、にゃもにゃもさんが、日常生活で苦痛を感じるほどお困りであったり、
自分自身についてもっとよく知りたい、と思うときは、カウンセリングを利用することを
お勧めします。
にゃもにゃもさんが楽しく幸せに学生時代を楽しめますよう、
応援しています。
(現在のポイント:-pt)
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