対象:損害保険・その他の保険
築13年の分譲マンションに居住中ですが、水漏れ事故にあいました。
昨年末の大掃除の時にリビング天井にシミを発見し、家中を点検した結果、あちこちの天井付近にシミ出現。またリビングの天井がたわみ、廊下の天井はみずぶくれが認められ、天井照明の電球が頻繁に切れる等の被害が認められました。現在は表面的には乾いております。
現在利用できそうな保険は4つあります。
・現上階居住者(賃借人)の保険。(おそらく個人賠償責任保険と思われます。ただしご本人は水漏れ事故をおこしたことはないとしています。一応管理会社は保険対応するとは言ってますが、漏水調査をマンションの管理組合のほうでし、共有部からの漏水がないか証明すること、そして自分達のほうで業者(関連会社)を手配するという条件付です。)
・上階所有者の保険。(これもおそらく個人賠償責任保険と思われます。ただ連絡をとろうにも個人情報保護法を盾に管理会社は教えてくれません。そして上階の部屋は管理不動産会社にまかせてあるので自分は関係ないという姿勢。)
・マンションの保険(施設賠償保険で漏水事故がカバーされるそうです。が、先に加害者に請求せよという姿勢です。またそもそも専有部分の配水管からの漏水については、適用外の可能性。まだ確認できていません。)
・我が家の保険(住宅金融公庫特約火災保険。加害者が損害賠償すべきもので、こちらでは費用保険しか出せないと当初言われ、押し問答のすえ他の保険が使えないならという条件付きで使えるという返答をもらいました。)
このような状況ゆえ、いくつも保険はかかっているのに、どれもスムーズに利用できない?という、たらいまわし状況で事態が進まず、ストレスと不安で辛い思いです。
そこで質問です。
1.加害者やマンションが保険に入っている場合、被害者はそちらの保険が使える可 能性がある限り、絶対に自分の保険は利用できないのでしょうか?この保険の利用 優先順位というのは、約款にはどこにも書いてないと思うのですが。
2.自分の入っている住宅金融公庫特約火災保険ではクロスや天井材、照明等の費用のみしかカバーされないと聞いております。一方、加害者サイドが加入している(と思われる)個人賠償では借り住まい費用や家財の倉庫代等も請求できるということを耳にしております。利用する保険で、カバーされる範囲が異なるのでしょうか。
maririnrinさん ( 東京都 / 女性 / 54歳 )
回答:1件

島津 勝仁
ファイナンシャルプランナー
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水漏れ事故の保険対応について
maririnrinさんはじめまして
ファイナンシャルプランナーの島津と申します。
ご質問の件、お応えさせて頂きます。
まず、今回の事故の原因はどこにあるのかという事を管理会社を通じて調べて貰った方が良いと思います。保険対応はmaririnrinさんのおっしゃっている事は決して間違いではないのですが、保険というものは基本的に場面に応じて補償範囲や対象が違う住み分けになっていますので、混乱されているように思われます。
今回の事故に当てはめて、利用できる保険の枠組みを簡単にお伝えしますと
1)個人賠償責任保険は、あくまでも上階の所有者もしくは居住者個人の瑕疵により水漏れ事故を
起こしてしまった場合に対象となります。
(個人の居住上で洗濯排水を誤って流してしまうようなケース)
2)施設賠償責任保険は、管理会社サイドの共有部分での瑕疵により水漏れを起こしてしまった場 合に適用となるものです。(もし上階との間の配水管がマンションの共有管理と規定されてお
り、何かの詰まりで水漏れを起こしてしまったようなケース)
3)ご自身がご加入の火災保険は、あくまでも建物そのものに掛かっている物保険でありますの
で、書かれている通り純粋な被害物の修理費用だけが対象になります。
(1)2)のどちらかが適用になる場合は、損害賠償請求となりますので、借り住まい費用等の
費用請求も可能です。
ですから、原因を明らかにしてもらった上で、1)か2)で払ってもらうのが理屈上は宜しいと思いますが、対応して貰えないから取敢えず3)のご自身の保険で出る所だけ出してもらうという選択肢も有りだとは思います。優先順位というよりは、事故の原因内容によって適用対象になる保険
が違うとお考え頂いた方が宜しいのではないかと思います。
以上簡単ですがご参考にして頂ければ幸いです。
評価・お礼

maririnrinさん
2012/03/08 00:55早速の解答をありがとうございます。そうですよね、まずは原因究明ですよね!
実は当初より、管理会社のほうに漏水調査の要望をしておりました。けれどもお風呂の天井の点検口から撮った写真に上階からの漏水跡が確認されると伝えたら、管理会社の担当者は、加害者は上階だから漏水調査は必要ないととりあってくれなかったのです。ですが再度申し入れようと思います。
保険のほうは、原因調査をやっていけば、おのずと使うべき保険はあきらかになりますね。たらい回し状況で、どこから解きほぐしてよいかわからなくなっていたので、解決への手順を整理してご提示いただいたように感じています。ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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