対象:ペットの医療・健康
12才の雌猫なのですが、乳癌(自壊しています)から肺転移をしてしまいました。
最近体全体での呼吸をするようになり、口は開いていませんが、小鼻?が動いています。
苦しいせいか食事も ほんの少しずつしか食べられず、水も余り飲まなくなってしまいました。
胸水が有ると言う先生と、胸水では無く腹水が有る…と言う先生が居て、困っています。
まだ、たまにですが、咳をする時 何(毛玉?)かを吐き出したいかのようにえづき 苦しそうに咳をします。その後 呼吸数が早くなってしまいます。
何をしてあげれば 呼吸を楽にしてあげられるでしょうか…
また、転移からの肺癌には抗がん剤はつかえないのですか?
気管支拡張剤とか言う薬を与えても 呼吸は楽になりませんか?
無理に飲ませられないので止めていますが
薬は、ステロイド、抗生物質、メシマコブをのませていました。
ご飯が摂れない時は、毎日点滴を受けても大丈夫でしょうか?
点滴の水分が吸収できずに貯溜して、もっと苦しくなる事も有りますか?
何をしてあげれば良いのでしょうか
夜、寝ている間に何かあると怖いので、寝ずに様子を見てあげています。
アドバイス頂けると嬉しいです
にゅっきさん
(
茨城県 / 女性 / 36歳 )
回答:2件
猫の呼吸困難に関し
はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
呼吸が苦しくなる病気は見ていてもとても辛いものです。
文面より飼い主様のネコさんへの愛情が読み取れ、その心中いかばかりかと思います。
実際の状態を見たわけではないので、乳腺腫瘍の肺転移における一般論を書かせていただきますので、ご参考程度にお考えください。
ネコの乳癌は肺転移した場合、あまり抗癌剤の効果は期待できず、副作用のほうが目立つことが多いかと思います(腫瘍の種類にもよるのですが)。
使用するとしたら、現在すでに試されたステロイド、抗生剤、ベータグルカン(メシマコブなど)あたりが一般的で、これを嫌がって飲んでくれないのでしたら、なかなか維持は難しいかもしれません。
気管支拡張剤はチャレンジしてみてもよいとは思いますが、上記の薬以上の効果が得られることは少ないかもしれません。
もし気管支拡張剤を使用してもあまり効果がないようでしたら、注射で投与するならむしろステロイド剤のほうが良いかもしれません(1日1回で24時間の効果が期待できますので)。
点滴は量さえ適正な量であれば、水分が貯留して苦しくなるということはないと思います。
ただ、(すでにされているとは思いますが)点滴前に体重測定をして、前日分の点滴が残っているようであれば、点滴を休止したり、あるいは量を加減したりする必要があります。
おそらくそのあたりは主治医の先生がチェックされていると思います。
あと何かしてあげられるかというと、たとえばネット上で見かけるレンタルの酸素室などを借りられて、そこで安静に、というのが医学上のできることということになるのでしょうが、たとえばそこに閉じ込めてというのはかわいそうというようでしたら、飼い主様の希望には添えないかもしれません。
厳しいことを書くようで申しわけないのですが、ネコの乳癌が肺転移した場合、転移確認から1,2カ月が限度といわれています。
そうなると、延命だけでなく、どのように過ごさせてあげるのが猫さんの幸せにつながるのか、ということも考えなければいけないと思いますので、必ずしも医療上のベストが、最良の選択とは限らないかもしれません。
あまりお役にたてることが書けず、申し訳ありませんが、参考程度に読んでいただければと思います。
評価・お礼

にゅっきさん
2011/12/16 12:53先生 ありがとうございます
今回あまりに苦しそうだったので 水を抜い頂きました。
少し楽になったみたいで眠る事ができました。
ステロイドだけでも飲ませていた方が良いのですね。
嫌がって、ハアハアしてしまうので、あげられなかったけど、心を鬼にして投与します。
日に日に痩せていくのを見ているのは とても辛いですね
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

Re:呼吸困難
転移した腫瘍細胞によって肺の機能が低下する為、呼吸回数が増えたり、お腹で呼吸する行動が見られます。
また、血液の循環が悪くなる・腫瘍による炎症などにより胸水や腹水が溜まることでも呼吸が苦しくなることがあります。したがって、高い酸素濃度を維持できるレンタルのケージに入れてあげたり、肺を圧迫している胸水を抜いてあげることで呼吸は楽になるかもしれません。また、過剰な量の点滴を続けることによって肺に水が貯留し呼吸困難の原因となることがありますので注意が必要です。
乳腺腫瘍では抗癌剤も治療の選択枝として用いられますが効果が現れるかどうかは個体差や現在の状態にもよります。体調と副作用等も考慮して選択しましょう。
また、個々の状態によっては気管支拡張剤や抗生剤、ステロイド剤の投与によって呼吸状態が改善されることもありますので獣医師と相談されて治療を進めていくことをお勧め致します。
一般的には仰向けと比較し、うつ伏せの方が肺への圧迫は少ないことが多いですが、自ら体位を変えているのであれば今の本人にとって一番楽な体勢なのかもしれません。
評価・お礼

にゅっきさん
2011/12/26 10:58先生 ありがとうございます。
残念ながら 12月23日に亡くなりました。
(現在のポイント:6pt)
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