対象:住宅設計・構造
戸建て住宅を建設予定で、現在、建物請負契約段階の者です。
今回、住宅性能表示制度の耐震等級3を取得したいと考えており、
工務店に相談したところ、以下の回答でした。
(1)標準仕様は、耐震等級1相当の基礎を作る仕様である
(2)耐震等級3をとる為には、建物の補強だけでなく、基礎の鉄筋、
コンクリートの仕様をグレードアップする必要がある
(3)費用は申請手続き過程で申請代行業者からの指示が出てから
見積りしないと分からない
着工予定日が1/10と迫っているなかで、当方は支援してくれる親の
強い希望により、住宅性能評価による耐震等級3の取得が不可欠な状
況にあります。
これから構造計算を掛けてもらうので、基礎以外にどんな変更がある
かはっきりとは分かりません。
また、工務店から幾らの見積りが出てくるのか分からず、とても不安
です。
上記事情により、以下のご質問をさせて頂きます。
1)上記のような場合、一般的にどんな変更があり得るのでしょうか。
2)耐震等級1の基礎から耐震等級3の基礎へと仕様変更した場合、
一般的な追加費用は幾らになるのか。(大体の金額イメージ)
なお、建設予定の建物は以下の通りです。
・延べ床30坪の総2階(約5.4M×9.1Mのきれいな長方形。欠け等ありません)
・木造ツーバイフォー
・平面図レベルでは、ほぼ耐震等級3は大丈夫(申請代行機関に確認済)
アドバイスをいただけますと幸いです。
宜しくお願いいたします。
くしろさん ( 神奈川県 / 男性 / 34歳 )
回答:2件
基礎に関してはそれほど大きな変更は必要ないと思います
横浜の設計事務所です。
耐震等級3はデフォルトで設計しています。
長期優良住宅の申請もしたことがあります。性能表示もそうですが申請上で
面倒な手続きや設計上の規定があって、そういった所で費用がかかる事は
感じています。(申請費、構造計算費も含めて)
耐震等級3にした場合には、壁量が1.5倍になるので1箇所の倍率(壁の強さ)を
上げるようにすることが多いです。
その場合、柱に対する引き抜き力が大きくなるのでホールダウンと呼ばれる
金物がちょっと増えます。
(ツーバイの場合は耐力壁端部の接合金物)
構造計算をした場合は、計算上は若干基礎の地中梁が大きくなったりするかもしれません。
しかし、通常きちんとした基礎設計をしていれば、そうそう大きく変わるものではありません。
鉄筋の太さやましてコンクリートの強度まで上げる事はありません。
もし、壁量を増やすことで開口部(窓)などが小さくなったり間取りを変える必要が
出るとしたらそちらのほうが大変ですが。
費用は申請費・構造計算費・その他手数料で20~30万くらいで、構造に実際にかかる費用は
数字でなかなか言うのは難しいですが、+αくらいの感覚で私の場合は大丈夫です。
(他の所がどうかはわかりませんが)
< あーす・わーくす http://office-ew.com >
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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富樫 孝幸
建築家
-
ツーバイフォー工法の利点
こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。
建築の構造などなかなかわからない点も多いと思います。
とくに耐震等級などについては、なかなか難しいですね。
ツーバイフォー住宅のコンサルティングを業務として
やっていましたので参考程度にお聞きください。
ツーバイフォー工法の場合、比較的容易に耐震等級3をとることが
できます。
基礎から上の上部構造(ツーバイフォー構造)は
耐力区画と呼ばれる耐力壁の配置と、接合金物などの
取り付け位置によって決まります。
したがって、バランスのよい構造計画であれば、
耐震等級1から耐震等級3はむずかしくありません。
耐震等級3になりにくいようであれば、耐力区画を検討すれば解決できます。
耐震等級1から耐震等級3の費用としては、接合金物の量と
取り付け手間などが発生します。
基礎に関しては、
耐力区画の壁の直下には、必ず基礎が必要になります。
耐震等級1の基礎形状で上部構造の検討のみで耐震等級3がとれるのでしたら
基礎の差額は発生しません。
基礎変更があれば、その分の差額が発生します。
このようにツーバイフォー工法は在来工法などに比べて
容易に構造の強度を高めることができる(耐震等級3)のが利点です。
くしろさんのお宅は、
木造2階建て、総2階ですから
・耐力区画を検討する
・取り付け金物の位置を検討する
・釘の間隔を検討する
この程度で耐震等級3になります。
すこしわかりにくいかもしれませんが、お役に立てれば幸いです。
素敵な家ができるといいですね。
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