対象:住宅設計・構造
初めて質問させて頂きます。よろしくお願いします。
拙宅の雨水侵入について質問させて頂きます。
【状況】
2005年に入居し、今年で7年目になります。(注文住宅、一戸建て、建築事務所設計)
2Fベランダ(床板ウッドデッキ様式)が奥行き半間ほどあり、建築構造体の梁が外壁から突き出る形で支えています。
この支えている部分には板金巻きをしており、通常の雨の際には問題ありませんが台風などの時にはこの板金部分から雨水侵入を起こして、1F部分の内壁を濡らしてしまう状況です。
【現在までの経緯】
入居1年ほど経た時点で台風時に雨水侵入が認められたため、設計士と工務店に現状確認して頂き、「応急対処」として板金部分にシリコンを充填し様子見をすることに。
その後、昨年(6年目)に台風、暴風雨で雨水侵入の再発が認められました。
現在、対応方法について建築士と協議中で対処していない状況です。
【補足】
建築請負頂いた工務店は倒産してしまいました。(1度目の雨水侵入対処後)
当方、建築瑕疵保証保険には未加入です。
【確認したい事】
・そもそも、このベランダ構造に問題がなかったのか?(デザイン優先の結果か?)
・構造は難ありだとしても、雨水侵入対策に不備は無かったか?(一般的に雨水侵入の懸念される部分はダブルセーフティとして、対策しないのか?)
対策に不備があった場合、建築士と工務店のどちらに責任があるのか?
・1度目の雨水侵入時に暫定様子見で対処をしていましたが、様子見しましょうとの判断が間違えていたと言えないか?(シリコン打ちしたあとに散水しての確認は行っていません。シリコンで止まったのか怪しいと思ってます。)
建築士の方の考えでは、雨漏り漏水の責任は、工務店が一義的に負うとの見解を崩していません。各方面に相談をしている様ですが、「責任が無いけど特別に対応してあげている」という姿勢が納得いきません。雨漏り=工務店責任が業界スタンダードなんでしょうか?
文章だけで、判断は難しいかと思いますが、事態を進展させたいためアドバイス頂けたら幸いです。よろしくお願いします。
shin_shinさん ( 千葉県 / 男性 / 38歳 )
回答:1件
雨水の侵入について
横浜の設計事務所です。
ベランダの奥行きが大きい場合、梁を跳ねだして支える構造にするのは
一般的なやり方です。
(既成品の足つきのアルミバルコニーを使いたくないと言う場合)
壁を貫通するものとしては換気口などもあり、そうした部分をどうやって
防水処理するかは重要です。
近年では壁と躯体の間には通気層を設けて(躯体側には透湿防水シート貼)
壁の裏側に万が一雨が廻った場合でも、そこを伝って基礎上から水が排出
されるようにします。
その場合でも、貫通するダクトや梁廻り(若しくは窓廻りもそうですが)は
透湿防水シートが切れてしまいますので、その処理をどのようにするかが
施工上重要になります。
一般的な納まりの場合は、処理方法はスタンダードな施工方法が例示されています。
特殊な納まりの場合は、どのようにするかを設計と施工側で協議して決める
必要があるでしょう。
現在では、構造と雨漏りに関する瑕疵に関しては保険加入が義務になっており
工務店が倒産している場合でも保険がおります。
2005年は義務化される以前だったのですね。
責任としては、一般的な納まりなのか特殊な納まりなのかによって対象が
かわるでしょう。(それは現場や設計状況を見ないと判断できません)
補修方法としては、シールがありますがこれも施工者の技術によって大きく
結果が変わります。
また、シールだけではどうしようもない時は貫通部分を剥がしてやり直すか
梁をケイカル板などで覆ってしまって処理するなどいくつか考えられます。
まずは、どのような処理方法が良いのか現実的な話し合いを行なってください。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
評価・お礼
shin_shinさん
2012/06/19 23:29アドバイスありがとうございます。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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