構造用合板について。

こんにちは、トーシンリフォームの田中と申します。

さて、ご質問についてですが、構造用合板というのは、簡単に言うとベニア板のことです。
厚みも様々ですが、構造用合板だけでは、間仕切りにはならないと思いますよ。
まぁ、とんでもなく分厚い物を使ったり、何枚も重ねれば別ですが、コストが上がります。

どういった構造になるか、ちょっと想像がつかないですね。

クロスを張ることは問題ありませんよ。

打ち合わせの後で、追加情報を下されば、もう少し的確なアドバイスが出来ると思います。
打ち合わせの際には、即決しない事をお勧めします。
納得が行くまで話し合って、良い家を建ててくださいね。

株式会社 トーシンリフォーム 代表 田中徹正

はじめまして。place1945様

久しぶりに参加させていただきます。仕上げをするとコストがかかるので下地のまま、よくいうアラワシというものです。

プラスターボードはさすがに仕上げとして使うには厳しいので構造用合板を仕上げの代わりに使う
良くあるローコスト戦法ですね。

一昔前は建築雑誌でもよく見られ当時は流行っていたと思います。


さて構造用合板というものはそもそも構造を重視した材料故それなりに耐久性はあると思います。
通常の使用で１０年程度でダメになるようでは構造では使えませんから。

下地＝強度という部分では問題ないと思いますが仕上げとしてはそれなりに雑な感じがすると思います。

質問の件ですが・・・

●構造用合板にクロスを貼るには問題があります。

構造用合板は表面がでこぼこしているのでもしクロスを貼るとすればその部分を全部パテ埋めするか
薄い表面がきれいなべニアを貼る必要があります。プラスターボードでも構いませんが
結果的に高くついてしまいます。もし近い将来クロスを貼るなら最初からプラスターボードの方がいいと思います。



余談ですが
構造用合板を仕上げにして多少でも見れるようにするなら
薄く着色する方法がいいです。(もちろんコスト面から言ってセルフビルドですが・・）

又貼り方もべニアそのままの寸法でなく９０ｃｍ角で貼ってもらったり帯状に切って貼ってもらったりと
工夫次第で面白く使えます。店舗系ではたまに使われています。

上手にコストダウンを楽しんでデザインしていただけるといいですね。

ありがとうございました。

こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。

家づくりがスタートすると仕上げ材など、
いろいろわからない点も多いかと思います。

とくにご相談されている構造用合板を仕上げ材として使うとなると
より選択に迷われるのではないでしょうか。

まず、構造用合板はあくまでも木造の構造下地としての合板です。
したがって、材料を固定するにはクギ留めです。

また、下地用材料なのでコーナーにささくれがあったりする素材です。
さらに表面にJASなどのスタンプが押されていますので
目立たないような工夫が必要です。
これは、構造耐力を目的としてつくられた材料だからです。

何十年もすめるかどうかというご質問ですが
住むことはできますが、快適に住めるかどうかはやや疑問です。

また、のちのち構造用合板にクロスを貼れるかというご質問ですが
構造用合板の不陸などが仕上げ後に現れてくる場合があるので
下地材としては適さない材料です。

合板を張るのであれば、シナ合板をおススメします。
価格的にも手ごろで、シナ合板自体でもきれいな素材です。

表面がフラットになっているため、将来クロスなどの仕上げを
することも簡単にできます。
シナ合板は完成すると落ち着いた雰囲気になります。

シナ合板の実例の写真も掲載しますので、参考にされてみてください。

いろいろな合板がありますので、工務店と一緒に検討されて
素敵なお住まいができたらいいですね。

お役に立てれば幸いです。

はじめまして。東京・神田を拠点に自然素材による健康な住まいの設計を目指している遠野未来建築事務所の遠野未来と申します。

この件にお答えしていいのか迷ったのですが、どうしても気になったので客観的な事実として他の方と違う視点でお答えします。こういう考えもあるということで、意見の1つとしてお聞きいただければと思います。

合板を使うことはシックハウス法でF☆☆☆☆という基準で国が認めているから問題ないと、一般的な工務店さん、設計事務所では言うでしょう。おそらく90％以上はそう言うと思います。しかし、環境問題や自然素材、身体に安全な住宅をつくろうと取り組んでいる人たちは、合板やビニールクロスを全く、あるいは可能な限り使わないことも知っていただきたいと思います。F☆☆☆☆とはその中から出る「ホルムアルデヒドという物質の放散量が少ない」という意味ですが、ゼロではなく他の化学物質も入っています。

ですから、健康を考え自然素材を扱っている建築家としては、内壁、特にお子様のお部屋の間仕切りに使われるのはおすすめできません。私ならお子様の将来を考え、そここそコストをかけて身体に安全な自然素材で仕上げます。しっくいや土壁（お子様ということで傷みを気にされるなら腰は和紙か板を貼るなど）あるいは無垢の板壁・・・など。

またもう一つ、木の使用率について。
私も木造の家が高温多湿な日本で一番適していると考え、木造+土壁の家をつくっています。一方で、人間は空間に入った時、木の割合がある程度以上になると脳が飽きてしまい、反応しなくなるという科学的なデータがあります。私の印象では最低でも5割を超えるとそう感じるのではと思います。その意味でも壁を合板を使わず木摺り（きずり）という杉の小割板を使った下地で、しっくい、土壁などの塗り壁にするか、ケイカル板を下地に和紙や紙のクロスを貼るということをおすすめします。

お住まいが広島ということでしたら、広島の牡蠣を使った「瀬戸漆喰」という安全で見た目も美しい製品が出ていますのでおすすめします。木摺りの下地に使うと石膏ボードに漆喰を塗るコストと同程度で施工可能です。

以上、これはあくまでひとつの意見として、参考にしていただければと思います。
お読みいただき、どうもありがとうございました。