対象:住宅設備
回答:2件

関尾 英隆
工務店
-
床暖房に無垢のフローリング材を使用する場合は慎重に!
床暖房で床に無垢材のフローリングを使用する場合には慎重に材を選ぶ必要があります。
無垢材はそれ自体が室内の湿気を吸ったり吐いたりして湿度の調整を行っています。昔の家では、縁側の廊下の板が冬は板同士に隙間が空いていて、夏はくっついていたご記憶があったりしませんでしょうか。今も同じで、無垢の床材は夏と冬では膨張収縮を繰り返します。
特に床暖房で使用する場合には、床で温めると乾燥の度合いが大きくなるので、収縮する量が大きいのです。そのため無垢材フローリングを床暖房で使用する場合には、「床暖房対応」のフローリングを使用する必要があります。これらの対応品は、木材に含まれる含水率を下げ、伸縮を小さくしたもので、各メーカー、材木屋さんなどで試験を行い市販されています。対応品でないものに比べてかなりコスト的には高くなります。
「床暖房対応品」でない、フローリングを床暖房で使用する場合もありますが、その場合は伸縮率の低い無垢材を選ぶようにしています。チーク材などは比較的伸縮が少ないものですが、産地によっても違ってくるので、これは施工する大工、工務店の経験による判断が必要になると思います。
また、床暖房の仕様によっても、フローリングの貼り方が変わってきます。電気式のシートの場合とお湯循環式では、フローリングの留め方が違います。貼り方にも工夫が必要になります。
「床暖房対応品」を使用しても、相手は無垢の材料なので、多少の伸縮はあります。この伸縮もモノに寄っては大きく伸縮するものがあるので、お尋ねになった大工さんは、慎重になっているのかもしれませんね。
以上、ご参考頂ければ幸いです。
評価・お礼

ちょこべいさん
2011/09/13 21:46早速の回答、ありがとうございました。もう少し、話し合いたいと思います。

山下 弘治
建築家
-
床暖房と無垢フローリングとの永遠のテーマ
はじめまして、ケイズアーキテクツの山下と申します。
ちょこべいさんのご質問ですが、無垢フローリングの質感、厚み感を持たせつつ、床暖房の温もりを感じたい!の思いはよく理解できます。私個人も望むところです。
ただ、前者の専門家がアドバイスさせて頂いた様に、無垢材の扱いには慎重に、かつ十分に吟味して、選択された方が良い、と思います。
今は各メーカーでも品質の良いフローリングがありますが、含水率が低く設定されている材料を選択される事は当然だと思います。
私が問題にしたいのは工法 木下地、コンクリート下地です。
床暖房のシステムが温水式、電気式にもよりますが、いくら低含水率フローリング選択されても下地の材料によっては、暖められた暖房から水分が放出され、せっかくのフローリングに水分を吸収し反り、暴れが生じます。簡単に言うとスポンジ状になった材料に水分が吸収される、と思って下さい。
かと言って、断念される事はなく、
1.裏地に断熱材が貼られている材料を選ぶ。たぶんバンブーもあると思います。
2.急激な高い暖房にしない。徐々に慣らしていく。
3.壁とのエキスパンションなどの伸縮材を確保する。
4.フローリング間の隙間を名刺厚分程度を確保する。
以上の項目は最低条件と思いますが、可能だと思います。
工務店の方とよく話されては如何でしょうか。
まだ、暖房の話の時期ではありませんが、すぐ来る冬の事は準備必要ですね!
是非、快適な空間にして下さい。
評価・お礼

ちょこべいさん
2011/09/14 20:00ありがとうございます。大工さんと、十分話し合ってみたいと思います。
(現在のポイント:2pt)
このQ&Aに類似したQ&A