対象:住宅設計・構造
昭和48年完成、約600平米Hラーメン構造・外壁モルタル現在1階車庫3.4階住居4階建ての長方形の建物です。(以前は1.2階は店舗)
3/11の震災にて外壁全体にクラックと浮き、以前からの雨漏りで(3階と4階の間)裏側1部モルタル欠損。罹災証明の2次調査では傾きは無いようです。
現在、1級建築士の方に改修の相談中です。外壁は全体に劣化しているのでモルタルを剥がして断熱材を入れ軽い金属サイディングにします。耐震前の構造なので明らかに耐震構造は満たしていませんが、コストを抑え構造設計士には頼まず(1階が車庫の為ブレースも使用せず)柱に補強を検討しています。
構造計算せずに補強しても大丈夫なのか心配です。
3月11日の地震の時は揺れと音の恐怖でこのまま家が崩れ落ちるのではと思いました。
安全安心して暮らせる為の最低限の補強方法と費用はどのくらい掛かるでしょうか?
また、外壁の金属サイディングの改修費用はいくらぐらいでしょうか?
震災でお風呂のタイルが欠損したのでユニットバスにリフォームし外壁の見積もりと古い水道管の取り変えで1200万出ていますが、一式的な見積もりなのでどうなのか不安です。
的確なアドバイス宜しくお願い致します。
jonsuさん ( 茨城県 / 女性 / 54歳 )
回答:2件
宮原 輝夫
建築家
-
トータルで冷静に判断を
回答が遅くなり申し訳ありません。
もう解決されているかもしれませんが、参考までに。
「構造計算せずに補強しても大丈夫なのか」
鉄骨造の補強はカンで行うものではありませんので、今頼んでいる設計者の方に構造設計を行うか、構造設計者に依頼するようお話し下さい。
次に、
「安全安心して暮らせる為の最低限の補強方法と費用はどのくらい掛かるでしょうか?
また、外壁の金属サイディングの改修費用はいくらぐらいでしょうか?」
これについては、内容次第なのでいくらとは申せませんが、「一式的な見積もり」は、基本的に良くない状況かと思います。正式に候補の施工者に見積を作成して頂き(普通は無料です)、内容を設計者に査定して貰って下さい。まさか見積書は、設計者から出ているわけではありませんよね?
構造設計を行う事で、補強内容が明確となり、補修費を含んだトータルでの費用が安くなる事もあります。
建物を安心出来る状態にする事が目的なのですから、必要な事と、そうでない事の判断を冷静に行う事が重要でしょう。
評価・お礼
jonsuさん
2011/06/08 20:36アドバイス有難うございます。相談中の1級建築士の方は工務店を持ってる方で、税別で撤去工事1478000-下地工事2876000-外装工事5866000-その他外部給水・ユニットバス工事費税込約1200万です。見積もりは、その建築士の方からです。その後、構造設計士に相談して頂いた結果は、柱10本中1階4本2階2本3階2本補強して1本100万計800万との事です。その他、劣化した鉄骨や外階段の補修錆止め塗装等に300万位との事です、高額な改修費用にどうすれば良いのか不安です。足場を組んでる為他の工務店に問合せしたところ見積もりはして頂けないようです。
宮原 輝夫
2011/06/14 13:14評価戴き有り難うございます。
AllAboutのシステムの問題でお返事が遅くなり申し訳ありません。
さて、少々追記させて頂きます。
設計者に相談しているんではなく、工務店へ相談されてらっしゃったのですね。認識が違っていました。
金額自体は、工事の内容が不明なので高いか安いか判断出来ませんが、工事金額も大きい事ですし、
内容を把握し、金額の査定やアドバイスをしてくれる、工務店と利害関係のない第三者の建築士に、
依頼するのが宜しいかと思います。
心当たりがなければ、もちろん私でも結構です。
次にやはり他社の見積をとられると宜しいでしょう。
茨城に、(栃木方向が近ければ栃木に)見積をお願い出来る工務店、建設会社がありますので、
ご希望でしたら、私のページの「専門家に問い合わせ」から連絡して下さい。
早く安心出来る状態になる事を願っております。
中舎 重之
建築家
-
茨城の地震について
茨城県での3.11の地震は、驚く程の地震ではなかったと認識しています。補強工事は現在を想定したものではなく、将来の地震に対応した補強を考えて下さい。3.11の地震は茨城沖を南の限界域として止まりました。それは太平洋プレートの南の端が茨城沖と言う事です。そして茨城沖より南は房総沖としてフィリピン海プレートとして始まります。次の地震は此のプレートの北限・房総沖と思われます。その時の地震の揺れを調べてから補強しても良いと思われます。筑波に産業技術総合研究所があり、3.11が起こる2~3年前に
千年に一度の地震が起きると予告した研究者がいます。その方の情報が茨城県庁に伝わっていると思いますので、お宅の地盤と地震の揺れについて県庁に聞かれては如何ですか。情報を収集することが、一番大切です。その次に建物の強度(診断)と補強すべき強度(設計)を比較検討して下さい。最後なりますが地盤の強度と基礎の形状・寸法が次の地震に対して適切かも検討して下さい。見る眼の位置は現在ではなく、近未来へ向けて下さい。
以上です。 2014.5.4 中舎重之
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング