対象:会計・経理
地方から東京へ長期出張中(単身赴任)の自営業のシステムエンジニアです。
数年前から東京の客先での業務が続いていますが、赴任期間が未定だった為、今まではホテルやマンスリーマンションを利用していました。
長期にわたるとあまりにも不経済かつ不便であるため、
最近同じ客先の他の部門に異動になった機会に、賃貸の部屋を借りることにしました。
(赴任期間は相変わらず未定ですが、異動したからには半年以上は続くであろうという自己判断で。)
今までは出張にかかる経費を全て「旅費交通費」で計上していましたが、今回借りた部屋に対する家賃、水道光熱費等を引き続き「旅費交通費」で計上することは可能でしょうか?
今までとの一貫性、比較のしやすさから、問題なければ「旅費交通費」で計上したいと考えています。
ご教授いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
niconico42さん ( 静岡県 / 女性 / 46歳 )
回答:1件
家賃、水道光熱費は科目を分けて計上しましょう
niconico42さん、こんにちは。
長期出張時の家賃の経費計上についてのご質問ですね。
結論から申し上げると、半年以上は続くと思われる家賃、水道光熱費については「旅費交通費」で計上しないほうがよいでしょう。
"旅費交通費"は勤務先以外の場所に「移動」するための費用に用います。そこに含まれる"宿泊費"は移動に付随するホテル代等の短期間のものが一般的です。したがって長期出張における「滞在」するための費用については"家賃"、"水道光熱費"等の別の科目を選択すべきです。このほうが税務調査等で第三者へ決算書の提出が必要になった時でも説明しやすくなります。科目選択については下記サイトが参考になりますのでご参照下さい。
(参考)仕訳 勘定科目.com / 旅費交通費
http://www.kanjyoukamoku.com/ryohikoutuuhi.html
また、これまでの費用と一貫性を保ち、比較をしやすくするためには、ほとんどの会計ソフトでサポートされている「補助科目」を上手く利用することをお勧めします。
「補助科目」は勘定科目を補助する目的で使用され、一般に会社の業務に合わせて勘定科目よりも柔軟に設定できます。
niconico42さんの場合は、勘定科目「家賃」と「水道光熱費」の下に「A社出張費」のような補助科目を作成し、費用計上時に勘定科目と合わせて登録することで、あとからその金額だけを抽出して表示することもできます。
ご面倒かもしれませんが、今年度からは家賃、水道光熱費の科目を用いて一般的な勘定科目に合わせることをおすすめします。
評価・お礼
niconico42さん
2011/04/26 13:56わかりやすくご説明いただきありがとうございました。
大変参考になりました。
回答専門家
- 小松 和弘
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ホットネット株式会社 代表取締役
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