対象:ペットの医療・健康
初めまして。宜しくお願いします。
子猫を迎え入れた為から来るストレスで拒食8日の間に1度栄養剤を入れて頂き、
9日目に食事を今迄通り食べ始めました。
食べ始めて3日目に又食べなくなり診察して頂いた所、子猫の風邪が移ってしまったとの事。(ワクチンは打っていませんでした)
咳・クシャミ・鳴けない・熱のみの症状で熱はインターフェロン・抗生剤で1日で下がりました。風邪発症から6日立ちましたが食欲が戻らず、体重2・5キロだったのですが、現在2.0キロでガリガリに痩せてしまいました。瞬発性の食欲増進注射を静脈に入れましたがフードを舐める程度でした。
声はまだ出ません。水は飲み・ご飯は少量食べておりますので、強制給仕はしておりません。トイレ等不自由もありません。
食べたいけど…要らない…様な感じです。色々な種類のキャットフード・猫缶を試してます。
血液検査2回・口腔内全て異常無しです。
このまま食欲が上がらなければ給仕用の鼻チューブを薦められております。
鼻チューブ・強制給仕はストレスが掛ると思い躊躇してます。
15歳ですが血液検査も全て良い数値…。本当に困っております。
一体どうしたら良いか?アドバイス頂けると幸いです。
ミリアさん ( 東京都 / 女性 / 46歳 )
回答:2件
猫の食欲不振
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて猫さんの食欲不振というのは結構厄介で、原因が何にせよ、48時間以上食欲不振が続くと、脂肪肝という別の病気がスタートすることが多いです。
ざっくりとした説明になりますが、要は口から栄養が入ってこなくなると、体中の脂肪を肝臓に集めて、これをエネルギーに変えようとする生命維持システムが働きます。
犬はこれがうまく機能するので、水分だけでも5日間くらいならどうにか自力で持ちこたえられます。
ところが、猫さんの場合肝臓に脂肪を集めるとこまでは出来るのですが、うまく処理できず、脂肪でこてこてのフォアグラのような肝臓になって、今度はこれが原因で食事が食べられない→ますます脂肪肝が進む、と勝手に進行して行ってしまいます。
これは太っている子ほど早いので、そちらの猫さんの場合もともと太ってはいなさそうですから、48時間でスタートということはないかもしれませんが、すでに結構な日数が経っていますので、そろそろ脂肪肝がスタートする(あるいはしている)可能性があります。
風邪(伝染病)にせよ、交通事故にせよ、出だしの原因にかかわらず、一定期間の食欲不振にいたると、このケアをしないとどんどん食欲不振に歯止めが利かなくなるため、食道カテーテルなどをつけて強制給餌を実施する必要が出てくると思います。
おそらく主治医の先生はこれを想定して提案されたのだと思うのですが、おそらく私も同じ状況の場合はカテーテルの設置をお勧めすると思います。
私も以前単なる寄生虫性の食欲不振で1週間フードをほとんど食べていなかった猫さんを担当したことがあり、このときは原因の寄生虫を駆虫してもまったく食欲が戻らず、栄養カテーテルで強制給餌を繰り返し、食欲が戻るのにさらに1週間を要したことがあります。
強制給餌だけで改善する話なのか(もしそうだととても話はシンプルで良いのですが)、それともまだ血液検査などではわかっていない別の問題があるのかは現時点ではわかりませんが、これを突き止めるにしても時間を稼ぐ必要がありますので、主治医の先生とよくよく相談の上、前向きに考えられてはと思います。
評価・お礼

ミリアさん
2010/12/30 23:37沖田先生
年末のお忙しい所、早急にご回答を頂き、ほんとうにありがとうございます!
とても心強い限りです。
今日も通院しましたが、昨晩、ウンチをしてくれたので本日は補液と抗生剤を打って頂き、
もう少し様子を見る事になりました。
食欲が戻る事を期待しつつ、沖田先生から頂きましたアドバイスを基に家族と
もう一度話し合いをして前向きに考えて行きたいと思います!
また、ご相談をする事もあるかと思いますが、よろしくお願い致します。
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

Re:メス猫15歳食欲減退
お返事遅くなり申し訳ございません。
猫上部気道炎に関しては、ワクチン未接種の場合、成猫でも発熱や食欲低下の原因になります。
まだ声が出ない症状が残っているのであれば治療は続けましょう。
血液検査、口腔内に異常がないようであれば、他にレントゲンや超音波検査によって胸部・腹部の評価が必要です。
猫は3日以上全く何も食べない状態が続くと、肝リピドーシスになりさらに全身状態が悪くなります。
これを防ぐには十分にカロリーを摂取することが大切です。
カロリー摂取には、いくつか方法があり強制給餌、鼻チューブ(この2つについて、全身麻酔は不必要です)、
他に咽頭や胃チューブなどがあります。
点滴で末梢血管から高カロリー輸液を行う場合は、血管炎を起こしやすく向いていません。
食欲が出ないのであれば、やはり鼻あるいは咽頭チューブを利用することをおすすめします。
強制給餌は個体によっては、さらに食事を嫌がるようになるケースがあるので注意が必要です。
評価・お礼

ミリアさん
2011/01/13 23:51●●先生
お返事ありがとうございます。
今現在、回復してくれまして 食欲も戻り元気になりました!
お返事の通り声が出ない・擦れてる症状が続いておりましたが3日前から、ちゃんと鳴ける様になりました。
病院に薦められた時はビックリしてしまいましたが、チューブの治療?は、割と利用されている事なんですね。。
実際、病院では中々聞けない事を細かく丁寧に明確に教えて頂き、お忙しい所、ほんとうにありがとうございました。
又、ご質問させて頂く機会があるかと思いますが、その際も是非よろしくお願い致します。
この度は ありがとうございました!!
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