対象:投資相談
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インデックスタイプの投資信託をドルコスト平均法に従い購入していこうと考えています。ドルコスト平均法は定額で購入し続けることで購入平均価格を下げる(平準化)ことができますが、逆に言えば売却する際は定量(同じ口数)で売却し続ければ売却平均価格を上げることができる気がするのですが、正しいでしょうか?定額購入と定量売却を(ほぼ)同時に行なうことでドルコスト平均法よりも有利に運用できるのでは、と思うようになってきましたが、不安があり質問させていただきました。
もちろん購入>売却で、着実に口数は増やしていきます(売却分を多めに購入する金はあります)。
買うのはいいのですが、長期運用目的の商品は売り時が難しいなと感じています。高値で売り抜けられればいいのですが、出来る限りリスクヘッジできればなと考えています。
ユズココさん ( 神奈川県 / 男性 / 31歳 )
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ドルコストは「効果」ではなく「平均化」
はじめまして、FPの岩川です。
ドルコスト平均法は、
「価格の値下がり時に平均取得単価を下げる効果がある」ことから有利な投資法として紹介されています。
しかし、当然のことながら、逆に価格の上昇時は平均取得単価は上昇します。
つまり、「効果」ではなく、「平均化」されるという事です。
平均化されると確かに価格のブレ幅(値動きのリスク)は小さくなりますが、損する確率だけを軽減するわけではないので、よく理解しておきましょう。
仮に既にまとまった投資金額を一括投資か、積立によって取り崩すのか、検討しているのでしょうか?
まとまった金額をあえてドルコストで取り崩すと「投資の機会損失」(運用期間の損失)と考えることもできます。
どちらにしても、投資効果は、「ドルコスト=有利」とは言えないと思います。
ドルコスト平均法は、投資手法として選択するほど効果はなく、これから資産を形成する行為に過ぎないと考えます。
ただ、ドルコスト平均法での購入により、たまたま、値下がり時に平均取得単価を下げ、下落時の「不安」を心理的に和らげる効果があるということです。
下落時の「不安」を和らげる効果は、
計画にない思いつきの売却など、誤った投資行動を避け、結果的に運用継続の助けとなります。
つまり、誤った投資行動を回避できる立派な「効果」があるという考えもあります。
投資心理なども含めて考えれば、良い手段と言えるのかも知れません。
ドルコストより、いかに平均リターンに近づけられるように、運用期間の長さにこだわるのも、もっと大切かも知れません。
ご不明な点があれば、ご質問下さい。
投資信託の基礎知識と考え方
http://www.toushinmkt.com/tm/knows/basic_knowledge.html
補足
定量(同じ口数)による売却も、良い効果だけは得られません。
売却額も平均化されますので、大底での売却は避けられると同時に高値で売却することも不可となります。
回答専門家
- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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売買の時期について
ユズココ様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、確かに、ドルコスト平均法は、高値づかみのリスクを軽減できる方法として有効です。
ですが、大きな投資機会を逃してしまう可能性のある方法でもあります。
タイミング投資に自信がない場合は、ドルコスト平均法で、損も得も平均化させてしまうという考え方もあるのですが、この方法が、万能ではないことは明らかです。
余裕資金が少なく、勤労収入から積み立てている方の場合は、現実的にその方法しか採れない場合もありますが、個人的には、例えば、相場のトレンドが下向きで、どこまで下がるか分からないというケースなど、本来は局面ごとに使い分けた方がよいと思っています。
それから、お書きいただいた定量(同じ口数)で売却し続ける方法については、毎月分配型ファンドの運用方法が、それに近いかもしれません。
ただし、毎月分配型ファンドは、1万口あたり毎月いくらと決めて分配されることがほとんどのようです。
実際、定期的に分配金として受け取っていた部分が、リーマン・ショックに巻き込まれずに済んだという方もいらっしゃいますので、ある程度は有効な方法といえるでしょう。
「定額購入と定量売却を(ほぼ)同時に行なう」方法については、買ってすぐに売ることになる部分ができ、ムダが多くなるように思いますが、いかがでしょうか。
一度入れた資金は、ある程度の運用期間を取り、リバランスで対応するのが、一般的かもしれません。
売買の時期については、テクニカル投資、ファンダメンタル投資という話もありますので、ぜひそちらも研究されてみてください。
投資運用に絶対的な答えはありませんが、多少でもご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
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売却時
はじめまして、ユズココさん。
FP事務所 マネースミスの吉野裕一です。
http://home1.catvmics.ne.jp/~you_y/
確かに購入時のドルコスト平均法は有効という話は多く出ますが、出口の話はあまり聞かないですね。
今回のご質問の運用目的が分からない事もありますが、私が長期投資でお話をする場合は老後資金のお話をする事が多いです。
老後資金の場合は、運用で貯まった資金を一度に取り崩すことはせずに、少しずつ取り崩していく事になると思います。
または、積極運用の方法から分配金などを目的とした運用方法に変更する事も考えられるでしょうね。
今回のご質問が老後資金ではない場合では、積極運用から安全資産へ資金の移動をする事も考えられます。
ドルコスト平均法で運用されて、良い運用がされていけば、資産は増えていきますので、増加分を使用時期が近づくにつれて、預貯金などへ移しておくと安心ですよね。
今回、2つの例をあげましたが、どちらもご質問にあるように運用した資金を一度に使うのではなく、取り崩して使ったり、運用商品を少しずつ変更していく案です。
まず、運用目的と運用時期にあった出口もありますので、ご自身がどういった出口があるのかも想定されておいた方が良いでしょうね。
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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長期投資としてのドルコスト平均法でありニュートラルな手法の一つとお考えください
ユズココ 様
初めまして、ライフ・プランと資産運用を支援するオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
投資対象をインデックスファンドになさることは、長期的な効果として有効な例多いことは実証データで示されていますが、
ドルコスト平均法は必ずしも有効とはならないケースもあります。
購入銘柄が一定の上昇と下降を描きながら長期的には当該銘柄が上昇するという場合に効果が出るものです。例えば、長期的に高値圏が続き、急落した場合には、平均購入単価が市場価格より下回るには長い期間が必要になります。また、資産配分の中でドルコスト平均法で購入し続ければ他の資産とのバランスが崩れ、認識しないままリスクが高まる場合もあります。このため常にリバランスも必要です。
ドルコスト平均法を過信せず、一つの投資手法で、有利でもなく不利でもないニューとなるな購入方法とお考えください。むしろ、景況や価格等が良い時も悪い時も市場から逃げずに、長期間積み立てを行うことが効果的な方法とお考えください。(たとえ不定期でも、金額が定額でなくても)。
売却の際の定期定額売却は、当該銘柄の平均購入価格が売却期間内の平均で市場価格を下まわらねばなりません。売却をお考えの場合には資金需要がある場合ですので、必要額に応じた売却をお考えになる事が宜しいのではと考えます。
デイトレードとは異なり、ドルコスト平均法が有効になるには長期の購入とトレンドとして右肩上がりの場合です。従って資産が蓄積された後の売却は(目的に合わせた)必要都度となります。
(現在のポイント:-pt)
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