対象:住宅設備
石塚 和彦
建築家
3
ライフスタイルやプラン(間取り)によります。
- (
- 5.0
- )
石塚和彦アトリエ一級建築士事務所の石塚と申します。
今年の北海道は雨が多いですが、工事は順調に進んでおりますでしょうか。
寒冷地の話題ですので、ご参考までに回答させていただきます。
オール電化・全室パネルヒーター輻射暖房ということですので、パネルヒータも温水セントラルと想像します。
結論から言いますと、ライフスタイルやプラン(間取り)によって要・不要の判断が分かれるところです。
次世代省エネ基準程度の断熱と気密がしっかりと施工されて、各室のパネルヒータの容量が十分であれば、室内の温度はどの場所でもあまり差がなくなり、床暖房がなくても部屋が寒いということはないと思います。
ただ、感覚的に床の足触りが冷たいのが嫌な場合や、イス座ではなく床に座ったりすることが多い場合には、床暖房があったほうがよいでしょう。
また、掃出し窓のような大きな窓面下にパネルヒータが置けず、窓からの冷気が足元に下りてくる(コールドドラフト)ような状況では、床暖房も必要になります。
設置場所については、滞在時間の長いリビング・ダイニング・キッチンは一般的ですが、
冬場に雪で濡れて汚れてしまう玄関に床暖房を設置すると、床も靴も乾きやすく清潔で、とても便利です。
床暖房の方式ですが、パネルヒータが温水セントラル方式であれば温水配管を一系統増やすだけですので、コストメリットもあり、温水式がよいと思います。
御参考になれば幸いです。
評価・お礼
おとー さん
回答ありがとうございます。
色々な状況により床暖房の存在価値が違う事が分かりました。
また、おっしゃる通り設置予定のパネルヒーターは電気ボイラーの温水セントラル方式です。(ちなみに給湯のみエコキュートです。)
温水式の床暖房ですが、数年毎にメンテナンスが必要という話も聞いた事があるのですが…どうなんでしょうか?
暖房関係は電気ボイラーなので電気代も気になりますがメンテナンス等にかかる費用も凄く心配なのですが…。
もし、ご存じでしたら教えてください。
宜しくお願いします。
石塚 和彦
ご評価頂き、ありがとうございます。
温水セントラル暖房の場合、不凍液の交換が3年程度ごとに必要になります。
費用は数万程度だと思いますが、家の大きさやパネルの設置数によって異なりますので、詳細は施工されている会社の方にお聞きするのがよいと思います。
メンテナンスが大変そうなイメージがあるかもしれませんが、パネルヒータ自体や温水配管はかなり耐久性が高く、壊れにくいものですので、トータルコストでは比較的メリットがあると思います。
また、施工会社にランニングコストを試算してもらうと、電気代の目安も分かり安心です。
(使い方によって、だいぶ電気代も変わりますので、使い方の説明をよくお聞きするとよいと思います。)
当事務所でも温水セントラル暖房(パネル+床暖房)はよく採用します。
室温がいつもほぼ一定で乾燥感も少なく、体感的にもとても快適なので、他の暖房方式に比べてお勧めです。
(現在のポイント:3pt)
この回答の相談
現在、北海道にて新築住宅を建てています。
断熱材の仕様は次世代型省エネルギー住宅で、樹脂サッシ(Low-E)、全室暖房(パネルヒーター)、オール電化です。
LDが17畳ほどの… [続きを読む]
おとーさん (北海道/44歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A