対象:住宅設計・構造
回答:7件
我慢をしない家づくり
一般的な二世帯住宅は一階がご両親、二階や上階が息子・娘夫婦プラス子供というパターンが多いですが、ご両親が家にいることが多くなると一階という日当たりの悪さや宅配物の対応など不満の声がよく聞かれます。
玄関が別の二階建て(または三階建て)をくっつけて内部で接続したイメージの一戸建てがフィフティフィフティでよいのですが、フロア別として改修されるならご両親にまず上階へ住んでいただいて、階段が億劫になったら上下階トレードするのもいいですよ。
設計打ち合わせは単独で進めず、ご両親を必ず交えて下さい。よく喧嘩される親子さんがいらっしゃいますが、建ってからでは遅いので、我慢は禁物です。まとめるのは我々設計者ですから・・
「雨降って地固まる」ではありませんが、喧嘩しつつお互い納得するまで話し合ったほうが、よりよい親子関係が保たれるようですね。
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
三世代住宅という考え方
二世帯ということは、多くの場合三世代ということになります。そのような場合私は、「二世帯」よりもむしろ「三世代」が同居していることを意識するのがよいと考えています。
家族といえど、親・子・孫では年代が違うので、自ずと生活パターンも違ってきます。一日の中でも違いますし、一年の中のサイクルも違います。家族がいつまでも仲良く混ざり合って生活できるのはひとつの理想ですが、それを前提に住宅を建ててしまうと息苦しさから生活しにくく感じてしまうこともままあります。
私は、それぞれの世代が別の世代に気を使うことなく、あるいは最小限の気遣いだけで生活できることが重要だと思います。そして必要なとき、そうしようと思ったときに容易に混ざり合えるような仕掛けが用意してあるべきだと思います。
とくに孫世代がのびのびと生活できつつも、子世代・親世代がそうしようと思えばいつでも制御できるような適度な距離間を実現できると、孫世代が大人へと成長して行く過程にとってとてもよい住環境となるでしょう。
回答専門家

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二世帯住宅って何だろう?
人が生活するベースとなる場所をすまいとするならば、そこに集まる人の数によって様々な関係が生まれ、網の目のように関係の束が張られます。そして、内と外(人と環境)でのときどきのコンディションが関係に変化をもたらし、動きを与えます。
ちょっと硬い言い回しとなりましたが、(たとえひとりでも)家族の数だけすまいのかたちがあるところで、一つの世帯のためのすまいと二つ以上の世帯のためのすまいでは何が違うかというと、ある範囲でまとまりをもちつつ展開される関係性の豊かさではないでしょうか?
世帯を増やしていくときにそれぞれが全く別のものということからスタートすると、それは住宅の集まりである集合住宅になり、身近なところでは「完全分離の二世帯住宅」ということになります。そこでは、はじめから考慮すべき関係性が除かれているため、それぞれ個別の問題を解決する方向に意識が向かいがちです。
そうではなく少しでも関係を持ちたい場合は、お施主さんご家族との打合せや雑談などを通してつながりの度合いを計りながら、関係を保つことのできる場を組み込んでいくことを考えます。たとえば、それはお互いに無理のない範囲で、ある部分を共有することから始めてもよいかもしれません。
多世帯のためのすまいをつくるとしたら、そのご家族ごとの関係に注目して、なるべくならばその関係性をより豊かに展開できるような場を考えていきたいです。なお、これまで二世帯住宅について書いたコラム(「離れていること」「路地と棲み家」「冷めないスープ」)もありますので、こちらも合わせてご覧いただくと、より具体的なイメージも湧くと思います。
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本音を上手に引き出すために
家造りを考え始めて、実際に計画に入ってから私共に依頼をされるのが
殆どですが、話を進めて行く中で多くの方達がパートナーとの意見の違
いに戸惑われます。我が家ではそんな事は無いとお考えの方でも結構有
ります。その原因と考えられる事は普段色々な会話を交わしていますが
自分の基本の部分での話がされていないために、いざ家の話が始まると
自分がやりたかった事、相手にやってあげたかった事、現在の生活での
不満な事、将来どうしたいかの事など様々な事柄が一遍に出て相手の考
えに戸惑う事になっています。表面上は何もない場合でも只黙っている
だけの事も有ります。その日の打合せが終わり、帰られた後から内緒で
変更の依頼がくる事も有ったりします。1つの屋根の下で皆が気持ちよ
く元気に暮らせる空間を作るための生みの苦しみと思っていますが、
皆さん夫々に大変な思いをすることになります。ご夫婦でもそのような
事になるのですから二世帯住宅となれば人数が増える分だけ考えが有る
と認識することです。頭では判っていても実際には中々できることでは
有りません。そうならない為に、特に二世帯住宅を建てる場合には住ま
う人達各々がこれから住む家について考えている事を書き表す事がポイ
ントとなります。その内容は細かければ細かいほど良いです。建築家は
過去の経験から独自のインフォメーション資料を持っていますので、
それを活用すると良いと思います。資料を書くときに大事なのは相手に
相談しないで各自別に書くと言う事です。それらを纏めて形として提案
するのは建築家の役目です。家には決まったパターンと言う物は有りま
せん。有るのはそこに住まう人だけに合うオリジナルな家だけです。
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30年後を考える
2世帯住宅を考える時によく話をするのが、それは「30年先まで考えていますか?」ということです。
というのも、2世帯住宅を考えるのは30歳代中盤から40歳代中盤が一番多く、家としても一番大きくなるタイミングだからです。
リフォームの相談などで、60歳代の方から「家が大きすぎて、掃除が大変」「今では倉庫や納戸代わりに使っていて、月に1度くらいしか入らない」という声も沢山聞きます。
ここで、ポイントなのが、家を建ててから20〜30年後は、夫婦二人の生活に戻っている可能性があるということです。そのことをどのように考えておくべきか?
多くの場合が今の状況を解決するために家づくりを考えますが、家は最低でも30年近くは建っているものです。ですので30年先をどれだけイメージできるかは、家づくりで成功するための知恵でも重要なポイントでしょう。
ちなみにこの写真は、2世帯住宅ですが、奥様が料理研究家で、とてもおいしい料理を作られるので、将来的には、このエリアをカフェ&レストランに出来ることも考慮して、空間をつくっています。
変化するライフスタイルにどのように柔軟に対応できる空間をつくるか?そのことも一緒に考えるのが良いでしょう。
幸せを形にする建築家 八納啓造
?KEIZO ARCHITECT OFFICE 代表取締役
http://keizo-office.com
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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宮原 謙治
工務店
-
打算的同居・・・?
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
最近、子供の方から同居したいということで話が多いですね。
謙さんは、親御さんに『打算的同居ですよ。そのことをまず良く理解して考えてください。』と話しています。
生活様式も価値観も違う世代が同居することは、至難の業です。親御さんは、『私たちが辛抱すればいい事ですから、、我慢すればいい事ですから・・・。』と言われる方がありますが、辛抱も我慢も長続きはしません。
その内に、小言や愚痴になり、うるさがられる・・・口も利かなくなる・・・別居・・・若夫婦の離婚・・・このようなことが多くあります。
二世帯同居住宅の目的は、何でしょうか?
そのことが設計コンセプトにきっちり反映されて計画されるかがまず大切です。
『家族仲良く、健康長命で良い子が育ち、安心平和な生活が永続する』ことだと思うのです。
親は年齢を加えるごとに、心も体も退化してしていきます。寝込んで長生きしたいか、一日でも元気に長生きしたいかを問われれば、一日でも健康体の維持ですね。
そうであれば、一日でも健康でおれる条件と原因を住宅環境に仕組むことが必要ではないでしょうか?
また、音や気配に対しても若い時には気にならなかったことが気になりだします。加齢臭も出てきます。
このように考えていきますと、トラブル防止をいかにするかを研究することが大切ですね。
昔から、見ざる・言わざる・聞かざると言われてきました。このことは、家族への心配り・気配りですが、現代では、見せまい・言わせまい・聞かせまいことへの配慮が求められると思うのですが・・。
(現在のポイント:-pt)
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