対象:投資相談
回答数: 5件
回答数: 2件
回答数: 3件
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
-
外国債券とソブリン債等で組む投資信託の違い
mny 様 オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
外国債券とグローバルソブリンなどの投資信託の違いです。
外国債券(外国国債)は、購入後満期まで保有した場合に債券の額面で償還されます。
信用リスクはあるものの、格付けがAAAの国債であれば満期時外貨ベースでの元本保証度が高くなります。
償還前の売却は市場価格で取引されます。金利が高いときには債券価格が安く金利が低い時には債券価格が高くなります。100(額面)-金利≒債券価格と考えてください。
売却・償還どちらでも、外国通貨に対して購入時よりも円安であれば為替差益が発生し、円高であれば為替差損が発生します。
クーポンつきの債券(利付き債券)では、一定期間ごとに利子が受け取れ、これも円安では円での受取額が多くなります。
利子の付かない国債(ゼロクーポン債)もあります。購入時には利子が付かない分割引価格で販売され、満期時に額面で償還されます。子は付きませんが満期時に購入価格との差が利益となります。
これらの国債を分散投資で束ねたものが、グローバル・ソブリンなどの投資信託です。ソブリン債とはとは各国の国債や政府が保証する債券を指します。
従いまして、外国通貨に対しては元本割れのリスクは低いものですが当然為替リスクは負います。このため基準価格が変動し、購入者に対しては他の投資信託と同様元本保証の商品ではありません。
補足
また、毎月又は四半期に一度分配金を出しています。分配金は利子と債券の価格上昇分から分配するのが原則ですが、一定額を確保するため購入者の投資分からも分配しているものもあります。
もし、銀行で利回りが幾らありますと言われたら、これは間違いです。利回りではなく上記の構造で支払されるもので、厳密な区別が必要です。
また、このような多分配型は分配金を出す度に税金を支払うため、税の繰延べ効果を得られず、内部での売買コストや経費コストが掛かるため、資産形成には有利な商品ではありません。
宜しければ、私のコラムお勧めしない商品をご一読ください。
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/17404
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
先日質問に答えて頂いてありがとうございました。
もう一個、別の質問をしたいと思います。
最近、いくつかの銀行や証券会社で相談をしました。まだ何も買ってはいませんが、株が未経験だと言うと個人向け国… [続きを読む]
mnyさん (東京都/28歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A