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個人向け国債の購入時に押えるポイント
FPの小松英二と申します。投資デビューとして個人向け国債の購入を考えているとのことですが、デメリットを確認しておくことは非常に大切です。次の点をしっかりと認識して最終的な判断を行なって下さい。
それは、期待している利息収入を確保できるかといった点です。他に適当な投資対象があり、10年後や5年後にこの12月募集の個人向け国債の購入を悔やまれないか否かです。
個人向け国債には、変動10年と固定5年がありますが、今後の金利変動のトレンドにより明暗が分かれます。仮に、金利全般が上昇して、現在1.5%前後で推移している長期金利が2%台、3%台となる、前者の変動10年はその上昇をしっかりと反映して、大幅な利息収入アップです。一方の固定5年は、購入時の金利が最後まで適用されます。
ここで金利上昇に賭けてよいかです。昨年7月のゼロ金利解除で、多くの専門家が「今選ぶなら変動10年」と語りました。ところがどうでしょう。世界同時株安やサブプライムローン問題などで水を差され、変動10年の初回適用利率は、一旦上昇しながらも元の水準である0.85%程度です。多くの個人投資家のイラつきが想像されます。
私見ですが、長期金利はかなりの蓋然性をもって上昇トレンドに向かうと思います。資源価格の上昇からインフレフェーズに向かい、それを抑える政策金利の引上げが、長期金利をプッシュするシナリオです。ただ、サブプライムローン問題に端を発した信用不安がどの程度続くかがなかなか見えませんので、暫くは「じっくり待つ」ことになりそうです。仮にあなたが、変動10年を購入した場合、イライラせずに過ごせるか否かです。
最後にひと言。国債は、リスク分散の観点からは外国株式とのコンビネーションが比較的良いようです。債券と株式、円建てと外貨建てといった値動きが相反する要素の組合せでリスクが打ち消しあいます。こうした国際分散投資の考え方も今後取り入れると良いでしょう。
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この回答の相談
投資デビューとして、来月初めから募集が始まる「第10回個人向け国債」の購入を検討しています。元本保証、比較的高金利といいことづくめのように感じるのですが、デメリットはありますか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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