対象:リフォーム・増改築
中舎 重之
建築家
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軽量鉄骨造での増築
質問にある、開口部以外の壁を撤去しての増築は不可と考えた方が良いでしょう。
理由は、開口部以外の壁には地震や台風に抵抗するブレースが、
必ず有ると思われるからです。
ブレースと云うのは、丸鋼で斜めにバッテン状に入っており、此を外す事はタブーです。
鉄骨造(S造)に精通した建築士ならば、外したブレースに替わる耐力壁を増設する事でしょうが、
ハウスメーカーや工務店には、S造を構造計算できる技術者は皆無と思われます。
さらに云えば、軽量鉄骨造は重量鉄骨造と違い、現場での溶接接合が不可能な場合が多いのが、
問題なのです。溶接接合は躯体の軽量鉄骨の板厚が薄く、熱を加えると本体の軽量鉄骨が
熔けて穴があく場合が大です。穴が明いた軽量鉄骨は、耐力がゼロになります。
溶接接合が上手に出来た場合でも、現場での溶接なので、錆が出やすく、そこから腐食が
始まります。
いずれにしても、撤去する壁にブレースが無いことを確認して下さい。
簡単なのは、既存の開口部を利用しての増築を計画して下さい。
2015.2.23 中舎重之 Fax:046-263-9324
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この回答の相談
築32年の軽量鉄骨のリフォームを考えています。
HMでのリフォームではなく工務店さんに内装、水回りなどをお願いする予定です。
現在工務店さんから「部分増築」という案が提示されています。
(屋根裏… [続きを読む]
ひなぽんぽんさん (愛知県/35歳/女性)
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