対象:海外留学・外国文化
佐々木 良介
ビジネススキル講師
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もともと価値観が違うことを理解して、きちんとその違いを説明すれば段々分かり合えるようになります。
外国人であれば当然育ってきた環境や文化が違います。
日本人であれば,自分ではあまり意識はしていなくても、儒教の教えや武士道、そして仏教と神道が生活の中に併存していることなどの影響をうけています。一方キリスト教やイスラム教は一神教なので、神様に対する考え方は日本人とは全く違います。
当然、働くことに対する考え方も違うので、一緒の職場で働いているとそのあたりの価値観の衝突が起こって居心地の悪さを感じます。
私自身、今でこそ社内には日本人よりも様々な国から来ている外国人の方が多い環境で働いている関係で外国人との意思の疎通ができるようになってきましたが、初めて外国人と仕事を始めた頃は、「なんでこんなことがわからないんだ」「どうしてそんな事言うんだ」と毎日フラストレーションがたまっていました。
でもある時、自分の判断はすべて日本の価値観に基づいて行っている事に気がついたのです。そしてその価値観はどちらが正しく、どちらが間違っているというものでないことにも気が付きました。
例えば,どちらかというと日本人は仕事と家族では仕事を優先する傾向がありますが、外国人は欧米人、アジア人とも家族を優先する事が多いように感じています。これは彼らからしたら、なんで大切な家族をないがしろにして仕事をしているんだと逆に日本人がおかしいと感じることでしょう。
私はまずそのような違いがあるということを意識することから始めました。そしてきちんと相手の話を聞くようにしました。ただし、日本で働いているのだからお客様が日本人である場合は、外国人に日本人の価値観も理解してもらう必要があるのでそれらをきちんと説明するようにしていきました。
必要があれば、なぜそのような価値観になるのか日本の歴史に触れなければならないこともあるでしょう。
しかしそのようにきちんと説明すれば彼らもきちんと理解して、日本式に合わせることも学んでいきます。
私自身は、今、5カ国ほどの社員と働いていますが、昔ほどストレスを感じないで働けています。ちなみに、外国人は全く違う国の出身者でも割とお互いうまくやっているので、そのあたりが苦手なのは日本人なのかもしれませんね。
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外資系企業で働いています。
上司は外国人で、本社から派遣されている優秀な方です。私は業務上必要な語学力は身につけており、彼のとコミュニケーションにおいて言葉の問題はありませんが、意… [続きを読む]
All About ProFileさん
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