おはようございます、今日は録音文化の日です。
自分の歌を録音して聴いてみると、結構絶望的な気分が味わえることもしばしば・・・
自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
節税保険について、現在ではかなり下火になったことに触れました。
この節税保険、長い目でみると、別に節税にはなっていないことがわかります。
起こっている減少としては、節税(税金を減らす)というよりも、税金の繰り延べなのです。
そもそも節税保険がどういう仕組みかというと、概ね次のようになっています。
A.利益が多そうな年に、一気にたくさんの保険料を支払って、経費をたくさん作る
B.経費が増えるので利益が減って、その分税金が減少する
C.年単位である程度の期間が過ぎたら、解約等をすることで、支払った保険金のうち、いくらかが戻ってくる
D.戻ってきた保険料は売上として計上され、その時点であらためて課税される
A~Bの時点では経費が増えて税金が減りますが、C~Dの時点では売上が増加して税金が増えます。
ですので、トータルでみると、別に税金は減っておらず、あくまで課税の繰り延べが起こっているだけです。
(解約時に退職金等をぶつける、といった対策もよくありましたが、本質は変わりません・・・)
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
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