おはようございます、今日は蓮根の日です。
揚げたヤツが一番好きかな・・・
自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
節税保険について、その実態は課税の繰り延べである点に触れました。
そもそも、節税保険には根本的な自己矛盾があると考えています。
というのも、節税保険を使うと、手元のお金は結局減ります。
・節税保険を使って、1,000万円の保険料を支払う。
・その結果税金は安くなる。税率が30%だとすれば、300万円の税金が安くなる。
・しかし、仮に節税保険を使わなければ、最初の1,000万円の支出はない。
・ということは、節税保険を使わないほうが、手元のお金はたくさん残る。(この例なら700万円)
事業活動において、手元資金というのは非常に重要なものです。
手元にお金があれば、そのお金を元手にして新しい設備投資を行ったり、人材確保を進めることも可能です。
自分の事業に自信があるのであれば、こんな保険に頼らず、自力で資金運用をした方が、結果が出るのではないかと。
よほど手元資金が余りまくっていて、かつ新しい投資案件も存在しない。
そういう状況でもない限り、節税保険に意味はないのではないか?と考えています。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
「経営」のコラム
ある程度の結果が出てしまった場合が多い(2024/04/27 08:04)
パターン2:社長が事業資金を生活費で使い込んでいた(2024/04/26 08:04)
パターン1:社長が生活費を仕事に注ぎ込んでいた(2024/04/25 08:04)
倒産企業の特徴は大きく二分される(2024/04/24 08:04)
事業経費の節約はできても、生活費の節約は困難(2024/04/23 08:04)
このコラムに類似したコラム
節税保険というものが、一部で流行していた 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/14 08:00)
結果としての節税は、なんの問題もない 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/19 08:00)
税務署に税金を払うか、保険会社を儲けさせるか 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/18 08:00)
トータルでみれば、実は節税にはならない 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/16 08:00)
節税保険=保険の本分から逸脱したもの 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/15 08:00)