対象:住宅設計・構造
以前こちらで質問させていただきました。
土地購入にあたり、間取りを思案中です。
南側の隣家も新しく建築中のため、1階は日当たりが悪くなるとのことでした。
隣家も南側に庭を取るため、めいっぱいこっちへ寄せてくるだろうとのことです。
私たちの土地は南側は2m幅で庭を取る間取りでした。
間取り図では隣家と2.173m離れていました。
夏場はいいですが冬場は日当たりが悪くなるとのことで、2階リビングにしようと思います。
母親と同居の可能性があるため、主寝室と母の和室は階を別にしたいです。
提案していただいた間取りでは
1階:和室6畳(母)、子供部屋2つ5.7畳・4.9畳(壁は可動式)、風呂、トイレ
2階:リビングダイニング16畳、主寝室8.5畳、トイレ
間取り的にはいいな~と思ったのですが、子供部屋が1階なので将来帰ってきて
そのまま部屋に直行できてしまうし、いつ出てってもわからないような間取りなので多少気になっています。
2階リビング×子供部屋が1階という間取りではあまりよくないでしょうか?
母の部屋と主寝室を離したい関係上、この間取りになってしまいます。
この際、子供部屋をあまり広くせずリビングに集まるようにすればいいかな?と思ってみたり。
子供部屋は5.7畳と4.9畳でしたので大きくもないですが。
そもそも、隣家と2m離れている場合の1階の日当たりってどれくらいなのでしょうか?
冬場では午後にはまったく日差しが入らない状態でしょうか?
chihhiaugさん ( 東京都 / 女性 / 32歳 )
回答:6件
冬至の南中高度
もっとも太陽が低くなるのは冬至ですが、東京での冬至の南中高度(昼にもっとも太陽が高くなる時刻の高度)は31°になります。
つまり冬至の前後の時期において、もっとも太陽が高くなっても水平線より31°以上の位置には太陽はきません。
隣家の大きさと離れの距離でどの程度陽が入るか、立面図などの図面上で31°の線を引いてみてください。冬場の陽の入り具合がわかると思います。
>そのまま部屋に直行できてしまうし、いつ出てってもわからないような間取り
これに関してはよくわかります。また、2階のリビングは明るくても1階の部屋はどうしても暗くなりがちなので1階の間取りをどうするかも重要です。
2階のリビングは快適なので、それを重視するかそれ以外を重視するかは考え方次第です。
私のお客さんには、1階のリビングを選択してそのかわりに大きな吹き抜けを南側にとった場合もあれば、2階リビングをとった場合もあります。
写真は2階リビングにした場合ですが、1階も明るくしたり気配が伝わるように南側に階段吹き抜けを設けました。
どちらの場合も設計力が大事です。
評価・お礼
chihhiaugさん
ご回答ありがとうございます。
31度なんですね!
具体的な角度などを知りたかったので、さっそく図面上に線を引いてみようと思います!
吹き抜けにすることで、1階の気配を感じることができるんですね。
それであれば子供部屋が1階でもさほど問題にならないかもしれません。
ありがとうございました。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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秋山 功
建築家
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2階リビングでも充分対処できます。
ご心配の通り南側2mの庭では、1階部の特に必要な冬場の採光は期待できないと思われます。
密集した住宅地で2階リビングという解決方法は今や特別なものではなくなっています。
懸念の1階子ども室についてですが、やり方次第です。
逆に1階リビング2階子ども室でも、玄関から階段が直結していれば同様の懸念となります。
お考えのように、自分の子ども室より家族の集まるリビングを居心地良くすることや、
リビングと子ども室のつながりを良くすることなどの対処が必要です。
(吹抜け越しにリビングから子ども室が見えるなど)
また、個室のドアを引戸にして開けてあることが日常的にするなども効果があります。
さらに、子ども室にテレビを置かないことや、
リビングの隣や一部に家族全員の勉強コーナーなどあると個室にいる必要がよりなくなります。
お母さんの部屋も充分な陽当たりが必要ですが、将来的に階段の上り下りが辛くなることがあるので、
1階という配置は妥当だと思います。
1階の中で最も採光が期待でき、充分通風もとれる配置にしてあげて下さい。
条件を充分わかっているわけでないので、2階リビングがいいと言っているわけではありません。
対処方法はいくらでもあるので、いろいろシュミレーションして、
もっとも納得のいくプランニングを見つけて下さい。
評価・お礼
chihhiaugさん
ご回答ありがとうございます。
子供が部屋にこもらないようにするにはある程度はしつけや習慣でどうにかなるのですね。
子供部屋を引き戸にする案はいいですね!
母の部屋のことは1階にすること以外あまり考えていませんでしたが、こちらも日当たりが重要ですよね。
対処方法はいくらでもあるとのことで少し安心しました。
ありがとうございました。
遠藤 浩
建築家
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真南からの陽をあまり期待しない方法もあります
chihhiaug様
はじめまして。遠藤浩建築設計事務所の遠藤です。
真南からの陽をあまり期待しないという方法もあります。
このお宅は、南側に3階建てが立ちはだかっています。
そこで、日影になってしまう南側にはあえて大きな窓を付けずに、両サイド、東と西にバルコニーを創り、そこに大きな掃き出し窓をつけて、南東と南西から陽を入れるという手法を取っています。
南側に家が建ちはだかっていても、こんなやり方で、陽の光がさんさんと入る住まいを実現できます。
それと、吹抜を創ることで、1階と2階を繋げ、各階の気配がわかるような開放的で明るい空間にしてみるのもいいかもしれません。
いかがでしょうか?
わかりやすい写真は、こちらです。↓
http://homepage2.nifty.com/h-endoh/works19/works19.html
評価・お礼
chihhiaugさん
ご回答ありがとうございます。
うちよりも条件の悪そうなところでも、こんなに日差しを取り込むことが可能なんですね!
西側は西日がきついと思ったので光をあまり取り入れないようにしようと思っていましたが、
このようなやり方もあるんですね。
吹き抜けにするほど土地が広くないんですが、参考にしたいと思います。
ありがとうございました。
遠藤 浩
お返事有難う御座います。
1階リビングという別の解決策です。
これは、南側に2階建ての家が建ち並び、真冬、1階には陽がほとんど入らない敷地に建つ住宅です。
老後の足腰の衰えを考えると1階をどうしても生活の中心(居間・食堂・厨房・和室・おばあちゃんの部屋)にしたいというお施主さんの達ての希望を叶えた手法で、南側全て吹抜という解決策です。
ご参考まで・・・。
詳しい写真はこちらです。↓
http://homepage2.nifty.com/h-endoh/works16/works16.html
田中 宏典
建築家
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主寝室とお母様の和室の入替案
chihhiaugさん、
初めまして有限会社コトリ一級建築士事務所の田中ともうします。
部屋の中に光を取り込む為にトップライトを設置したり、中庭をつくったりなどなど、
アイディアはいろいろとあると思いますが、まずは間取りが決まらないとイメージができませんよね。
部屋の間取りには、いろいろな考え方があると思いますが、
家族が集まるリビングダイニングを中心に間取りを考えてみてはどうでしょうか?
そこで、
1階:主寝室と子供部屋
2階:1番日当り良い2階にリビング、そしてリビングにアクセスしやすい横にお母様の部屋
と言う考え方はどうでしょうか?
補足
■なぜ、リビングの横にお母様の部屋なのか?
将来的にお母様の体力を考えて1階に部屋を配置することが多いですが、
新築時に将来エレベーターが設置しやすいように1階と2階の同じ場所に押入れなどをつくっておき、
エレベーターが必要になった時に備えることで、体力がある間は階段で、
いざ体力的に厳しくなってきたらエレベーターで、と言った将来対応ができます。
1階にお母様の部屋、2階にリビングダイニングでは、体力的にリビングに行くのが億劫になったりして、
お母様の食事だけ自分の部屋で・・・と、なってしまうのは心配ですし、食事を持って行くのも大変ですし、
その以上にかわいそうだと思います。
リビングダイニングの横にお母様の部屋があれば和室への行き来も楽ですし、部屋から出てこれなくても、
家族で一緒に過ごす感覚は1階の部屋よりは得られると思います。
何より、家の中に一番長くいる人が、日中一番良い場所で過ごせるように設計をすることが重要と考えます。
(お母様の和室がリビングダイニングの隣と言っても、入口の配置を工夫することで、
母親を気にせずにリビングダイニングと1階主寝室の行き来もできます。)
■主寝室の近くに子供部屋
子供が将来部屋に直行できてしまったり、いつ出て行ったかわからないのは、やはり心配ですよね。
自分達の部屋の横に子供の部屋があれば、子供の気配が感じられその心配も軽減できると思いますよ。
寝室に日当りは重要ですが、寝室を寝るための部屋と考えた場合、日当りが良すぎて朝、早く起きてしまう
と言う人もいますし、子供は寝るとき以外は勉強もふまえてリビングで!と言う考え方も増えています。
新しい家で、どんな生活をしたいのか?どんな生活をしてもらいたいのか?と考えてみると
自分達にあった家が見えてくるかもしれません。
自分達の想いが形になった家になる為の考え方の1つになれば幸いです。
有限会社コトリ 田中
評価・お礼
chihhiaugさん
ご回答ありがとうございます。
リビングと隣接する部屋の壁は可動式したいと思っており、
来客時以外は部屋をつなげて広く使いたいと思っています。
また、リビングの隣が母の部屋だと友達が来たときなど騒げなかったり、友達が気を使ってしまうのでは?と思って懸念しています。
将来的に考えれば、リビングと母の部屋が隣接している方がいいと思うのですが。
確かに、2階リビングで母の部屋が1階となると母は2階まで上がらないと家族と一緒に過ごせませんから行く行くは大変ですよね・・
まずどんな生活をしたいのか考えをまとめてみてから間取りを検討する必要がありそうです。
ありがとうございました。
田中 宏典
chihhiaugさん
お返事、ありがとうございます。
確かに、親を気にせず友達と騒ぎたいですし、友達が気がねせずに遊びに来て欲しいですよね。
僕もそう思います。(笑)
文字制限で深く説明できなかったので、追加補足させてくださいね。
もちろん、30代のライフスタイルにあった家をつくらないと楽しみがありませんし、
せっかく建てる家の意味も減ってしまいます。
でも、30代、50代、70代・・・とライフスタイルは変わって行きます。
そのライフスタイルに合わせて、家も変化させて行くことが、これからの家づくりに重要だと思います。
今は1階は母親の部屋で2階が主寝室、でも10年後は逆に入れ替えることもできる。
こんな視点で建物を初期段階で頭の片隅で考えておくと、将来的に安心のある家ができると思います。
いずれにしても、悔いの無い家づくりができるとうれしいです。
有限会社コトリ 田中
市川 均
建築家
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ロフトを子供部屋に
はじめまして、アーキネットデザインの市川均と申します。
1階の日当たりは、もし東西も隣家が迫っているようであれば期待できません。どうしても、2階に比べ格段に暗くなります。また、冬は2階にくらべ格段に寒くなりますので、断熱と暖房を考慮した方が良いです。特にお母様にとって寒さは大敵です。
また、間取についてはそれぞれの家族のスタイルによりますが、一般論としてはこれから思春期を迎えるのであれば、子供部屋は1階でない方が良いと思います。空間的にも閉鎖的になりがちですので。
勝手に土地はそれほど広くないと推測しましたが、添付した写真の家は、豊島区の住宅地で28坪の土地です。北側道路側に駐車場を配置したこともあり、ご質問の場合と同じで、南側のスペースは2m強で、東西の隣地との間もとても狭いです。そこで、同じ様に2階にリビングとし、1階の南側に主寝室、北側に書斎、その他水回りと納戸とし、子供部屋(二人)はロフトとしました。ちなみに1階で一番明るいのは、北側(道路側)です。例えばですが、1階の北側をお母様、南側を主寝室、間に水回りと階段を配する事で、それらの距離をとって独立性を確保することも出来るかもしれないです。また、2階リビングの場合、ロフトの子供部屋は天井は低いですが、リビングと吹抜けでつながり、家族の繋がりはとても良くなるので、お勧めです。
評価・お礼
chihhiaugさん
ご回答ありがとうございます。
東西に隣家はありません。
西側は畑になっているので、将来的には建物が建つ可能性はありますよね。
玄関が東にあり、母の部屋も東に設計しているので南東からの光を期待していますが。。
土地は120平米ですのでそれほど広くありません。
子供部屋をロフトにするのはいいですね!
夏場は暑そうですが、リビングと繋がっているのであれば子供の様子がわかるので安心です。
今のプランでは2階リビングの天井を高くして、リビング横の主寝室には小屋裏収納を作る予定なんですが。
それも含めて検討してみようかと思います。
ありがとうございました。
(現在のポイント:7pt)
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