- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
「火の呼吸」で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です。
ストレスに強くなるには、ストレスを与えて、それを乗り越えるトレーニングが必要になってきます。
例えば、ヨガのハードなポーズで激しい腹式呼吸「火の呼吸」をすると、きつい、つらいという雑念が浮かんできます。
そのつらいという雑念に左右されないで常に「今」に集中するトレーニングが、ストレス耐性を高めてくれます。
こういう肉体的なストレスを与えて、それを乗り越えるトレーニングを普段から行っていると、
他のストレスに対しても抵抗力がついてくることが動物実験の結果明らかになってきました(交差適応)。
これとは逆に、いわゆる根性論の欠点は、きつい、しんどいという心の働きが頭の中でグルグルと駆け巡ってしまい「今」に集中していない点です。
人間がストレスや不安を感じるのは、未来のこと、例えば、明日のプレゼンのことだったり、過去の失敗体験が頭に浮かんだ時です。
つまり、
「今」に集中していない状態です。
朝起きた瞬間にストレスを感じる方はいないと思います。
でも30秒も経てば、今日これからの仕事のことだったり、昨日の仕事の失敗などが思い出され、ストレスが頭の中で生まれてきます。
これも、朝起きた瞬間は「今」に集中していた意識が未来や過去に向かってしまうことで起きます。
ですので、「今ここ」に集中するトレーニングを普段からしておく必要があります。
「今ここ」に集中する能力は、トレーニングを積めば誰でも獲得可能な能力なのです。
「今ここ」に集中することができるようになれば、不安を感じることが少なくなりますので、心身のコントロールすら必要なくなってきます。
自己コントロール法の欠点は、呼吸法などを行いながら、うまくリラックスできるだろうか?
というように未来に意識が向かってしまう点です。
一時的に副交感神経の働きで心拍数は減少しますが、またすぐに元の緊張状態に戻ってしまいます。
自己コントロール法は、リラックスするきっかけをつくってくれ、とても大切ですが、
「今ここ」に集中するトレーニングと合わせて取り組むべきだと思います。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした。
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