- 三島木 英雄
- 株式会社FPリサーチパートナーズ 代表取締役
- 神奈川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
適格退職年金に続き厚生年金基金も廃止する方向で
協議が進んでいます。
おそらく適年と同じく10年かけて廃止していくと思われますが
適年との決定的な差は
基金廃止は「厚生年金加入者に影響を与えかねない」ということです。
厚生年金基金は「厚生年金の一部を代わりに運用」している
制度です。
それが運用難のため、解散します。
少々都合のいい話です。
適年廃止の時は受け皿としてDB(確定給付企業年金)が作られましたが
厚生年金の受け皿も基本的にはDBメインになっていくでしょう。
ただ、借りて運用していたお金を返上できないとなると
厚生年金保険料で調整せざる得なくなります。
基金に加入していない一般のサラリーマンの厚生年金保険料にも
飛び火しかねない状況です。
DB(確定給付企業年金)、DC(確定拠出年金)に移行する時に
PBO(過去勤務債務)はしっかり処理してくれないと
ほんと大きな問題になりかねないです。
企業年金で状況が悪くなり、しっかり減額したのはJALですが
その時は大変でした。
ですが減額を取り付けることが出来たのだから、基金の移行も
しっかり取り付けて欲しいものです。
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