自分で間取りを描ける講座4 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

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自分で間取りを描ける講座4

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●家を建てよう!!

●抑えておきたい建築法規と構造計画
法規にしても構造にしても、全てをマスターしようと思えば、プロになれます。建築業界には法規のスペシャリスト・構造のスペシャリストがいて、幅広い建築業界の中でも、その道一本で生きていけます。
もちろんご自分の家を建てるだけの話しで、そこまでスペシャリストになる必要もありません。
理屈は判らなくても、法規の全般が判らなくても、家造りに対してのセオリーだけを要約して
まとめます。ですので、当然例外や裏技も存在します。最終的には専門家に委ねる事になっても
セオリーを知ることにより、専門家が何を考えてそうしたのかが判る様になります。
●法規
【建蔽率】
敷地面積に対して、建物の建てられる割合を示しています。建物以外の庭やアプローチの広さを決めると言い換える事も出来ます。住居系の地域であれば、60%以下が相場です。
では何故、自分の土地であるにも関わらず60%程度しか建てられないのでしょうか?これは町並みや景観と云った、公共性のある環境を守る為に定められているのです。
【容積率】
敷地面積に対して建てられる延べ床面積の割合を示しています。都市施設のインフラは、この容積率によって想定される人口を上回る状態で、計画されています。停電にならないのも、断水にならないのも、容積率によって人口を調整している為です。
【道路斜線】
一定の天空率を守るための斜線です。道を歩いていて青空の広さと云うのは公共の財産であると言う観点からの規制です。道路の向こう側の境界線から1:1.25の割合で斜線を延ばし、その斜線から道路側に建物を建てられない決まりになっています。
【採光面積】
部屋の大きさによって窓の大きさを決めます。窓の大きさは部屋の面積の1/7以上の大きさを求められます。窓であればどんな窓でも良い訳ではなく、道路に面しているか、隣地境界から概ね3m程度の庭(空地)が確保出来ている窓に限られます。窓を開ければ直ぐに隣りの家の壁がある様な窓は採光上有効な窓とは見なされません。

●構造計画
【木造】
木造住宅の場合必ず壁が必要となります。外壁の一辺当たり概ね、壁:窓=1:3程度の割合で、壁が必要となります。少しでも窓が開いていればその上下に壁があっても耐震上有効な壁とは見なしません。また、二階を載せるため、二階の床を受ける架構材を梁と云いますが、梁の長さの限界は概ね3.8mです。梁背を大きくすれば計算上はもっと長く出来ますが、3.8m以上長くすると撓んでしまい、実用的ではありません。リビング等で広い空間が必要な場合でも短辺方向で3.8mを超えない様にプランする必要があります。
【その他の構造】
鉄骨でも鉄筋コンクリート造でも、柱と梁からなる構造であれば、柱間隔は概ね6m前後が経済的です。それ以上も可能ですが、梁背が大きくなったりして不経済となります。
木造の様に壁で地震に抵抗することをしませんので、開放的な架構を求められている時に有利です。
梁の幅は概ね30cmほど取る必要があります。その外側に外壁が15cmほどの厚みで出ますので階段等上下階を結ぶ空間には梁を避ける必要があります。壁に階段を密着させてしまうと階段を上っていく途中で梁にぶつかる事になります。
柱の大きさですが、鉄骨造で35cm角程度。鉄筋コンクリート造で60cm程度必要となります。

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建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

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