昔の日本の住宅には、普通にあったのに、今は失われているものがあります。囲炉裏端です。
囲炉裏そのものではありません。囲炉裏を取り囲む空間です。そこに家族が集い日々の出来事を話し合います。そこに人を思いやる気持ちが生まれ育ち、日本人独特の感性が築かれました。
今の家のキッチンは機能に徹しすぎています。臭いが家中に充満したり油煙が家を汚したりしたのは一昔前のキッチンです。IHヒーターになりグリルも煙を出さない工夫がなされています。
キッチンを家の隅に追いやる理由は何もありません。堂々とリビングの真ん中に置いても問題ありません。
そうすることにより、キッチンの廻りに人が集い、炊事は主婦の苦役と云う発想がなくなります。
キッチンの廻りが生活の場で、そこに家族が集まるライフスタイルって子育てに良いと思いませんか?
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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